池田 右手首の痛みにも負けず4位発進

[ 2009年11月13日 06:00 ]

<VISA太平洋マスターズ 初日>6番のグリーンでラインを読む池田勇太

 【三井住友VISA太平洋マスターズ】右手首痛で欠場も考えていた池田は激痛に耐えながら、石川に負けじと68で回った。

 インから出て11、12番と順調にバーディーを重ねたが、苦悶(もん)の表情を見せたのは15番だった。フェアウエーをとらえた第1打は不運にもショットに負担のかかる深いディボットへ。「見た時、そんなにオレをやめさせたいのかって思ったよ」。覚悟を決めて打ったが、直後に痛みを感じ右手を押さえてうずくまった。もちろん球もグリーンをとらえるはずはない。それでも、残り20ヤードを1メートルに寄せて執念のパーセーブ。その後も2度、手首に痛みが走りながらも戦い抜いた。

 「一発、電気(のような痛み)がバーンと走ると次はジワーッて残る。パターとかティーショットまで響く」という。3番パー5では得意の100ヤード前後を残さず、残り74ヤードまで運んで「軽く打てる」SWで1・5メートルに寄せてバーディー。右手に負担をかけないよう、攻め方も変えながら、ボギーなしの4バーディーで回った。「オレってすげえなとは思うよ」とニヤリ。「出るからには痛くてもトップ争いするのがオレの役目」。賞金ランク1位の誇りが手負いの男を突き動かした。

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2009年11月13日のニュース