チーム青森 中国に完敗…10エンド途中でギブアップ

[ 2009年11月13日 18:50 ]

中国戦でストーンを投げるチーム青森の目黒(中央)

 カーリングのパシフィック選手権第2日は13日、長野県軽井沢町のスカップ軽井沢で1次リーグ(2回戦総当たり)を行い、バンクーバー冬季五輪女子の日本代表、チーム青森は第1戦でオーストラリアに9―1で大勝したが、第2戦で3月の世界選手権を制した中国に7―11で完敗した。チーム青森は、ミスの多いオーストラリアを確実なショットで退けた。中国には、2―1とリードした第4エンドで大量6失点し、最終第10エンド途中でギブアップした。チーム青森は1勝1敗、中国は3連勝。男子は、SC軽井沢クラブの日本がオーストラリアに11―4で快勝し、台湾には延長の末に9―8で競り勝ち、3戦全勝とした。

 細かいミスの積み重ねで、チャンスはピンチに一変する。チーム青森は、カーリングの恐ろしさを痛感した。日本が出場を逃した世界選手権を初制覇した中国との、今大会初戦。第4エンドに、選手が「これまでなかった」という大量失点で、試合の流れは決まった。
 その場面、2番目に投げるセカンド本橋にまずミスが出た。サード近江谷の1投目が決まって得点の好機に。しかし2投目とスキップ(主将)目黒の1投目も狙った位置に届かなかった。「わたしがアイス(氷の状態)を読み切れなかった」と目黒。逆に中国は好ショットをつなげ、一気に7―2と逆転した。
 五輪で優勝候補の一角を担うとみられる中国は、五輪本番前にたたいておかなければならない相手だ。「1次リーグから2勝することが大事」と意気込んでいた目黒は「ストーンが曲がるポイントを探しきれなかった」と振り返ったが、氷の条件は中国も同じだ。阿部コーチは力量差を「それほどない」と話して、氷に対して「もっと早く対応しなければ」と、中国との次戦への課題を挙げた。

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2009年11月13日のニュース