森上 準々決勝で敗れ引退…次の会見は「結婚で」

[ 2009年11月13日 06:00 ]

森上亜希子は、ストレートで敗れ、引退試合となりファンに手を振りコートを引き揚げる 

 テニスの全日本選手権第6日は12日、東京・有明テニスの森公園で行われ、女子シングルス準々決勝で今大会を最後に現役を退く森上亜希子(29=ミキハウス)がストレート負けでコートに別れを告げた。混合ダブルス準決勝はクルム伊達公子(39=エステティックTBC)組が2―0で初の決勝進出。男子シングルスは4度優勝の本村剛一(36=北日本物産)が3回戦でストレート負けし、現役最後のシングルスを終えた。

 森上はさわやかな笑みを浮かべ、コートを離れた。昨年7月に手術を受けた左ひざをかばっているうちに痛めた左太腿にテーピングを施して出場したが、動きに精彩を欠き4ゲームしか奪えなかった。「ちょっと寂しいが、ひざの治療から解放される。悔いはありません」と涙はなかった。

 98年1月のプロ転向から10年目の07年5月にチェコで初のWTAツアー優勝を果たした。03年にウィンブルドン選手権女子3回戦カプリアティ戦で夢のセンターコートに立ち、04年にアテネ五輪出場。しかし、全日本には03、07、09年と3度出場したがいずれも故障で優勝はできなかった。

 それでも森上は「(10月に引退した)杉山愛ちゃんの背中を見ながら自分を引き上げてもらった。最高のテニス人生だった。これからは花嫁になることを考えたい。次は結婚で会見を開きたいな」と笑顔で話した。

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2009年11月13日のニュース