千代大海 関脇に陥落しても現役続行宣言

[ 2009年11月13日 06:00 ]

今後について決意表明する千代大海

 大相撲九州場所(15日初日、福岡国際センター)で史上ワーストとなる14度目のカド番を迎える大関・千代大海(33=九重部屋)が12日、初めて引退問題に言及した。負け越して関脇に陥落しても現役を続けることを表明したうえで、陥落場所で大関復帰条件の10勝を挙げられなかった場合には、引退することを明言した。

 千代大海が初めて自身の引退問題について口を開いた。大関ワーストの2勝に終わった今年春場所後から、師匠の九重親方(元横綱・千代の富士)は陥落後も現役を続行させることを示唆していたが、この日、千代大海も「今場所、もし休場や負け越しがあっても引退しません」と表明。そのうえで「来年の初場所で関脇に落ちても頑張ります。もしダメなら(大関復帰の可能性が消滅する)6敗した時点で引退することになりました」と明言した。九州入り直前に師匠と話し合って決めたそうだが、大関が陥落後の進退について明言するのは極めて異例だ。

 現行のルール(番付編成要領第8条)では大関が関脇に陥落しても、次の場所で10勝以上を挙げれば再び大関に復帰できる。過去には栃東が2度の復帰を果たしたケースなどがあるが、2ケタ勝利は2年間遠ざかり、今年の勝利数は全5場所在籍している幕内力士31人の中では最低の28勝しか挙げていない千代大海にとって10勝は決して楽なノルマではない。九重親方は「いろいろな見方があるが、頑張っている姿を見てもらいたい」と奮起を期待したが、愛弟子はその期待に応えられるかどうか。

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2009年11月13日のニュース