愛ちゃん 錦織ばりの「エア・アイ」決めた

[ 2009年1月16日 06:00 ]

混合ダブルス4回戦で「エア・アイ」を決める福原

 エア・ケイならぬ、エア・アイがさく裂した!卓球の全日本選手権第3日は15日、東京体育館で行われ、女子のエース福原愛(20=ANA)が水谷隼(19=明大)と組んだ混合ダブルスで準決勝に進出、照井萌美(20=早大)と組んだ女子ダブルスでも16強入りした。混合ダブルス4回戦では、熱愛報道された男子テニスの錦織圭(19=ソニー)の「エア・ケイ」をほうふつさせるジャンピングスマッシュ「エア・アイ」を披露。愛の必殺技で伊藤(旧姓山泉)和子以来、49年ぶりとなる3冠へ突き進む。

【GO!アスリート 福原愛】

 どこかのテニスコートで見たようなシーンだった。右腕を振り抜いた瞬間、両足は地面を離れ、福原は確かに宙を舞っていた。熱愛報道された男子テニス・錦織のジャンピングフォアハンド「エア・ケイ」をほうふつさせるジャンピングスマッシュ。同じ北京五輪代表・水谷と組んだ混合ダブルス4回戦で、2ゲーム連取されて追い詰められた第3ゲーム、8―6の場面で福原が跳んだ。
 鋭い回転がかかったボールを突き刺すと、劣勢の北京五輪ペアが一気に波に乗った。このゲームを11―6で奪うと、続く第4ゲームの7―5から再び「エア・アイ」がさく裂。大逆襲劇を演出し「苦しい場面を乗り越えることであした(16日)につながる」と笑みを浮かべた。
 昨年11月末、写真週刊誌の報道でテニスと卓球の男女エース同士の熱愛が発覚。国内の騒動を避けるように福原は昨年12月10日に中国に渡り、今大会に向けてジャンプを加えたフォアを強化してきた。過去2度優勝の混合ダブルスで4強、4度制した女子ダブルスで5回戦に進出。16日には優勝経験のないシングルスもスタートするが「シングルスも初戦なんで練習の成果を出したい」と気合十分だ。
 「競技に対して絶対にプラスにしてほしい」と交際に前向きな父・武彦氏によると、福原は数年前からフォアよりも高く跳び上がって打つバックハンドも練習中。「どんどん使って派手なプレーも出てくればいい」と同氏は話しており、「エア・アイ」はもちろん「バック・エア・アイ」も今後に向けて大きな武器になりそうだ。全日本選手権閉幕翌日の19日に、錦織が出場するテニスの全豪オープンが開幕。福原は練習があるため、現地へ応援に駆けつけることはできない。錦織への最高のエール、それは49年ぶりの3冠だ。

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2009年1月16日のニュース