斎藤清100勝達成も…101勝はならず

[ 2009年1月16日 11:42 ]

男子シングルスで史上初の通算100勝を達成し、花束を手に観客の声援に応える斎藤清選手

 卓球の全日本選手権第4日は16日、東京体育館で行われ、男子シングルス4回戦で歴代最多8度の優勝を誇る46歳の斎藤清(埼玉工大職)は渡辺将人(シチズン)に2―4で敗れ、男女を通じて前人未到の101勝はならなかった。27度目の出場の斎藤は3回戦で北村祐馬(愛知・愛工大名電高)を3―0で破り、2002年に女子シングルスで当時67歳の伊藤和子が達成した100勝に並んでいた。混合ダブルス準決勝で福原愛(ANA)と水谷隼(明大)のペアは2連覇を目指す田勢邦史(協和発酵キリン)田勢美貴江(十六銀行)組に2―3で敗れた。

 勝負した一打が切り返されると、史上初の101勝を狙った46歳の左腕は天を仰いだ。シードと対戦した男子シングルス4回戦で斎藤は2―4の惜敗。最多8度優勝の全盛期に見せたペンホルダー特有のフォアの強打を見せたが、午前中の3回戦で100勝に到達した勢いは、はね返された。
 5年前からは前人未到の101勝を後押しする埼玉県協会からの推薦出場を続けてきただけに「100勝が長かった。正月もゆっくりはできなかったけれど、まずは期待に応えられた」。1988年ソウル五輪代表は出場27度目の快挙に胸を張った。
 昨年12月からは母校の明大などで1日3時間の練習を重ねてきたという。大好きなお酒も控え、ことしは初めて東京都内のホテルに宿泊して万全を期してきたが、17日からは職場の埼玉工大でセンター試験を担当するサラリーマン生活に戻る。
 混合ダブルスではペアを組んで優勝した元全日本女王の愛妻よし子さんの七回忌の年に達成した区切りの100勝だが、これも通過点。「100勝したよと報告する。でも、ちゃんと天国で見ていてくれたはず。101勝が僕の使命なので来年は必ず達成したい」と意気込んだ。

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2009年1月16日のニュース