朝青龍5連勝で口も絶好調「オレが殺してやる!」

[ 2009年1月16日 06:00 ]

取組後、風呂から出てきた朝青龍はふてぶてしい表情

 大相撲の横綱・朝青龍(28=高砂部屋)が、またまたブチ切れた。インターネット掲示板で脅迫を受けた事件で、警視庁本所署が15日までに殺人予告を書き込んだ男を逮捕。事件は一件落着したかに見えたが、横綱は15日の取組後、容疑者に向け「オレが殺してやる!」と怒りを爆発させた。取組では平幕・豪風(29=尾車部屋)を退けて5連勝。引退ムードを完全に消し去ったが、容疑者もビックリの“脅迫返し”というおまけまでついた。

 あまりに衝撃的な言葉に、駐車場へと続く国技館西の地下通路が一瞬にして凍りついた。報道陣を引き連れて帰路を急ぐ朝青龍は容疑者逮捕の話題を振られるや「(掲示板には)何て書いてあったんだ?」と今さら逆取材。ネット掲示板への書き込みが「これから国技館に行って朝青龍を殺す」だったことを知るや“瞬間湯沸かし器”のごとく怒り爆発。その勢いのままに、ドスの利いた声でこう吐き捨てた。
 「オレが殺してやる!」
 朝青龍は、これまでにも数々の暴言を吐き、場所前にも元小結・舞の海秀平氏への「顔じゃないよ!」発言で世間を騒がせたばかり。今回の「殺してやる」発言は、容疑者逮捕による安心感から、つい勢い余って出てしまったものと思われるが、容疑者もビックリの“脅迫返し”は問題横綱の本領発揮といったところだ。
 ただ、容疑者が出頭して逮捕されたことを伝え聞くと「(容疑者は)いい子じゃないか。いい子と書いといて」と、すかさずフォローするあたりは抜け目ない。それでも、その直後に「不安はなかったですか?」と聞かれると、再び「アホか、お前。何が怖いんだ!」と怒鳴るなど、つかみどころがない性格は相変わらずだった。
 緊張と重圧で迎えた初場所初日、稀勢の里を気迫の相撲で退けた時間帯に事件は起きた。書き込みの通報を受けた警視庁本所署の署員が高砂部屋に緊急出頭。警視庁は部屋周辺と国技館への警戒を強化し、3日目の取組後には部屋の玄関にまで警官が待機するなど厳戒態勢が敷かれていた。しかし、朝青龍は意に介さず、周囲がボディーガードをつけることを提案しても却下。恐怖を感じる余裕もないほど場所に集中していた。
 物騒な周辺とは対照的に、土俵ではしっかり「平穏」を取り戻した。5連勝を懸けた豪風戦。立ち合いで左上手を早く引いて万全の体勢を敷いたが、無理に攻めようとせず頭をつけて冷静に構える。最後は満を持しての上手投げ。課題だった序盤戦を全勝で切り抜け「慎重だったが、投げてやろうと思った。下から来るから、できるだけ体を落とした」と満足そうに振り返った。5連勝発進は復活優勝を遂げた昨年春場所以来5場所ぶり。武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)も「動きは少しずつ良くなっている。全勝はよくやっていると思う」と評価した。
 容疑者の出頭、逮捕という形で事件は一件落着。まさかの“脅迫返し”の是非はともかく、引退危機に直面していた朝青龍が“らしさ”を取り戻したのも確か。もはや暴走機関車と化してきた問題横綱は、この勢いのまま優勝へと突き進むしかない。

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