遼くん　米デビュー戦でウッズと激突か

シャドースイングで登場する石川遼

　米デビュー戦の相手はタイガー？石川遼（１７＝パナソニック）は出場資格が得られ次第、来月の世界ゴルフ選手権「アクセンチュア・マッチプレー」（２月２５日開幕、米アリゾナ）に出場することを予定している。石川が対戦を熱望するタイガー・ウッズ（３３＝米国）は１２日に左ひざの手術後初ラウンド。早期復帰がかなえば、同大会の初戦で激突する可能性も出てきた。

【ＧＯ！アスリート　石川遼】

　アリゾナの地で夢対決が実現する可能性が出てきた。アクセンチュア・マッチプレー選手権では、１回戦の組み合わせは世界ランクによって決定する。同大会の出場資格は世界ランクの上位６４人。欠場者なく全員出場したとすれば、１回戦では１位と６４位、２位と６３位という対戦が組まれる。
　ウッズは長期欠場中にＳ・ガルシアに迫られてはいるものの、依然として世界１位をキープしている。一方の石川は６０位。出場権を得られるとすればギリギリでの滑り込みになるものとみられる。１５日に都内ホテルで朝日ビッグスポーツ賞の表彰式に出席した石川も「１回戦で当たる可能性はありますよね。タイガーがいつ復帰できるのかは誰も分からないけど、タイガーと会うとしたら米ツアーしかないし、それが自分にはいい目標になってる」と話した。
　気になるのはウッズの復帰時期。１２日には昨年６月に左ひざ前十字じん帯を手術してから初めてのラウンドを行った。今年に入ってから１Ｗやロングアイアンの練習も開始し「フルスイングはできないけど、復帰に向けては順調」と感触を語った。４月のマスターズが復帰メドとなりそうだが、驚異的な回復を見せれば２月最終週のマッチプレーにも出てくるかもしれない。
　１１日までタイで行われていたザ・ロイヤル・トロフィーにはアジア代表として参加し、プロで初めてマッチプレーを経験した。「ストロークプレーよりは大きく差がつくことも、差が出ないこともある。僕の良さと相手の悪さがかみ合えば、いい結果が出るかも」と番狂わせの予感も漂わせていた。