遼くん“直ドラ”に失敗…67位発進

[ 2008年11月7日 06:00 ]

16番、バーディーパットを外しガックリの石川

 男子ゴルフツアーのレクサス選手権第1日は6日、茨城県坂東市の大利根カントリークラブ(7011ヤード、パー71)で行われ、先週の試合でプロ転向後初めてのツアー優勝を飾った石川遼(17=パナソニック)は、3オーバーの74で67位と出遅れた。前半は1アンダーで折り返したものの、後半の3番パー5で“直ドラ”に失敗。このミスをきっかけに3連続ボギーを叩き、予選突破も危ぶまれる順位まで後退した。ブラント・ジョーブ(43=米国)が7アンダーで首位に立った。

【第1R成績 Go!アスリート石川遼】

 勇んで振った石川のドライバーショットは、90ヤード先のラフに力なく転がっていった。3番パー5の第2打で、フェアウエー中央から残り280ヤード。「ライは良くてアゲンストの風も吹いてた。ちゃんと当たれば3Wよりも前に行く」。冷静な計算の上にトライしたはずの1打だったが、ボールの上っ面を叩くミスとなった。直ドラといえば石川にとっては絶好の見せ場だが、わずかな力みと左足下がりのライが災いした。「いつもはうまくいってたのに」とショックを引きずった3打目もグリーンの右に大きく外してボギー。ここから3連続ボギーで大きく後退した。
 前半はフェアウエーを外したのも、パーオンを逃したのも1ホールだけと先週の優勝の勢いを感じさせる内容だった。しかし「前半からリズムは悪いと思ってた」という不安が直ドラのミスをきっかけに一気に表れた。
 3番以降はショットが乱れ、パッティングもタッチの強さを修正しきれなかった。「結果を気にしすぎてたかもしれない。もっと冷静にプレーしないと」。前週優勝者としての期待、ホストプロとしての意気込み、自宅に近い地元での開催。無意識のうちに結果を欲しがってプレーに影響が出た。「原因は分かっているので頑張れる。一打一打を大切にしていかないといけない」と話す表情は最後まで険しいままだった。

 ≪矢野も苦戦25位≫10試合連続のトップ10入りが懸かる矢野は、イーブンパーの25位発進となった。フェードヒッターだけに左ドッグレッグの多いコースに四苦八苦しつつも「ティーショットで構えた時に気持ち悪さを感じるけど、かなりうまく打てた」とまずまずの手応え。「先週からガツガツしすぎてる部分があるので、もっと冷静にやりたい」と精神面に課題を挙げた。

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2008年11月7日のニュース