片山 永久シード25勝目に近づく

[ 2008年10月18日 18:17 ]

 【日本オープン】最終18番、5メートルのバーディーパットを沈めると、片山はガッツポーズを繰り返した。「最高でしょう。いいゴルフでしょう」。このバーディーでただ一人のアンダーパーに返り咲き、2位に4打差をつけての単独首位。永久シードの25勝目に、また一歩近づいた。

 24勝目から約5カ月が経過した。ほぼ毎大会、上位に顔を出しながら、あと一歩届かないもどかしさに「どちらかというと、追い込まれていた」。だが、知人からもらった本をヒントに、この大会ではどんなときも自分をほめ続けるプラス思考で、好調を維持している。

 「感覚的には全米オープンより全然難しい。難しすぎて笑ってしまうしかない」という難コースで、ただ一人アンダーパーを守る。その要因は、絶好調のパターに加え、この気持ちの余裕にある。

 通算3アンダーで迎えた後半に3ボギー。だが「すべてナイスボギー」といら立つことはなかった。14番の2打目で持病を抱える背中に痛みを覚える場面もあったが「まあまあ、何とか」。軽く受け流す余裕すら見せた。

 2位以下との差については「ここでは関係ない」と慎重さを崩さないが、自信と手応えは十分。「技術と精神力を兼ね備えた選手が勝つ」。力強く言い切った。

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2008年10月18日のニュース