アッコ63!自己ベストタイで単独首位

[ 2008年10月18日 06:00 ]

10番、ティーショットを放つ福嶋

 女子ゴルフツアー富士通レディース第1日は17日、千葉県千葉市の東急セブンハンドレッドクラブ西コース(6588ヤード パー72)で行われ、福嶋晃子(35=NEC)が10バーディー、1ボギーで63のビッグスコアを出し、単独首位に立った。63は自己ベストタイとともにコースレコードで、2位の三塚優子(24=フリー)に3打差をつけた。昨年の優勝者で今季初優勝を狙う横峯さくら(22=エプソン)は4打差の3位。ツアー屈指の飛距離を誇る3人が上位に顔をそろえた。

【第1R成績


 会見場に姿を見せた福嶋は開口一番、「久しぶりの60台だと思ったら、凄いスコアが出ちゃいましたね」と笑った。スタートからの4連続バーディーで勢いに乗り、自己ベストの63をマークした。ツアー記録には1打及ばないものの、コースレコードと自己最多の1日10バーディーのおまけつき。「ラインがよく見えた」と3番で11メートル、8番で12メートルのロングパットを沈め、12番では左バンカーから7メートルの距離でチップイン・バーディー。おもしろいようにスコアを伸ばした。

 7月のスタンレー・レディース以来、優勝から遠ざかっていたが、自分で運を引き寄せた。求めるレベルが高いため、これまで悪い部分が気になりだすと考えすぎる傾向があった。そのため「練習しないなんて考えられなかったけど、何かきっかけがほしかった。流れを変えようと思った」と恒例の試合前のショット練習を中止。「真っさらの状態でスタートした方がコースの中で調整できる」と発想を転換した。

 フェアウェーが広く、飛ばし屋に有利なコースにも後押しされた。「ショットは相変わらずでも、大きなミスにはならなかった」とツアー屈指の飛距離のアドバンテージを最大限に生かした。大会前には「何か効果が出ればいい」とネイルの色をラッキーカラーというパープルにしたが、早速、御利益も出た。

 今季3勝目で1440万円を獲得すれば、不動に次いで生涯獲得賞金8億円を突破。賞金ランクでも首位の李知姫に迫ることができる。「チャンスがあれば1つでも多く勝ちたい」と言うが「きょうと同じゴルフはできない。あしたはまた一から」と慎重に話した。百戦錬磨の福嶋は、すぐに気持ちを切り替えた。

続きを表示

2008年10月18日のニュース