行くぞ北京!魂込めて引っ張るハンドの新主将

[ 2008年5月24日 07:21 ]

ハンドボール男子日本代表の新主将となった永島英明

 2メートル級の選手が居並ぶ世界に、真正面から挑む覚悟を決めた。ハンドボールの北京五輪男子世界最終予選(30日―6月1日・ザダル=クロアチア)に臨む日本代表の新主将になった永島英明(大崎電気)は「ワンプレー、ワンプレーに魂を込めてチームを引っ張りたい」と意気込む。

 188センチ、85キロ。筋骨隆々の肉体と闘志むき出しのプレーで「炎のポストマン」と呼ばれる。大一番で主将を任せた酒巻清治監督は「精神的な強さを誰もが認めており、なるべくしてなった」と説明。クロアチアまで赤ん坊を連れて応援に行くレスリングの元世界女王で夫人の山本聖子さんからも「勝つことを信じている」と励まされた。
 世界との真剣勝負で、忘れられない感触が今も手に残る。日本が4大会ぶりに出場した2005年の世界選手権(チュニジア)。1次リーグ初戦のスペイン戦で相手の巨漢ポストに触れると「岩みたいな感覚で、これはまずいと思った」。結果は完敗。この経験から筋力強化に没頭した。
 今回は日本代表の特別コーチにボディービルダーの相川浩一氏が招かれ、チーム全体でも本格的な肉体改造に着手している。31歳の永島は「スクワットやベンチプレスの数字が伸び、海外仕様のボディーになった」と自信を漂わす。
 五輪最終予選はアテネ五輪金メダルのクロアチアや銅メダルのロシアらと対戦。「日本人もパワーがあるところを見せたい。なめられたら終わり。最初からぶつかっていく」と気迫をにじませた。

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2008年5月24日のニュース