大関琴欧洲が初優勝、欧州勢では初

[ 2008年5月24日 18:13 ]

初優勝を決め、支度部屋で父親のステファンさん(左)と笑顔で握手する琴欧洲

 大相撲夏場所14日目は24日、東京都墨田区の両国国技館で行われ、西大関琴欧洲(25)=本名カロヤン・マハリャノフ、ブルガリア出身、佐渡ケ嶽部屋=が関脇安馬を送り倒し、13勝1敗で初優勝を決めた。外国出身力士では曙、武蔵丸ら米国勢4人、朝青龍と白鵬のモンゴル勢2人に続く7人目の優勝で、欧州勢では初めて。

 初土俵から34場所目での初優勝は年6場所制では7位のスピード(幕下付け出しを除く)で、かど番の大関としては2006年初場所の栃東以来、7人目。朝青龍と白鵬以外が制したのもこの時以来で、14場所ぶりとなった。
 琴欧洲は202センチの長身を生かしたスケールの大きい取り口で05年九州場所後に大関に昇進。その後は不振が続き、大関15場所目でようやく初優勝を果たした。

 安馬は5敗目を喫した。
 横綱白鵬は大関魁皇を危なげなく寄り切って11勝3敗。魁皇は8勝6敗。横綱朝青龍は豪快な上手投げで大関琴光喜を退けて10勝目を挙げた。琴光喜は3場所続けて7勝7敗で千秋楽を迎える。大関千代大海は鶴竜につり出されて9敗目。関脇琴奨菊は敗れて7勝7敗となった。両小結は稀勢の里が9勝目を挙げ、朝赤龍は負け越した。
 十両は千代白鵬が2敗で単独トップを守った。

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2008年5月24日のニュース