中野 4位にも晴れやか

[ 2008年3月21日 09:35 ]

女子で4位に入った中野友加里のフリー演技

 持てる力を出し切ったという点では、誰にも負けないだろう。フィギュアスケート世界選手権4位の中野友加里(早大)は「メダルを取れなかったのは残念だが(コーチは)上出来と言ってくれたのでよかった」と晴れやかに言った。

 着氷も決まった冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は回転不足で得点を下げられたが、観客を引き込んだ。次々にジャンプを成功させ、最も得意とするドーナツスピンで演技を終了。「終わったときは達成感でいっぱいだった」との気持ちが伝わり、総立ちの観衆から大きな拍手を浴びた。
 身長154センチの小さな体にガッツと向上心が詰まっている。昨年から「普段は使わない筋肉を意識して」と、筋力トレーニングとともにトランポリンや器械体操など縁の薄い競技も練習に取り入れた。今春から早大大学院に進学する。2年連続の5位から前進し、表彰台が見えたこの日の演技だった。(共同)

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2008年3月21日のニュース