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好調パレス支える“つなぐ”鎌田の頭脳 マンU・リバプール抑えプレミアL5位躍進

[ 2025年11月28日 05:30 ]

クリスタル・パレスで活躍する鎌田大地(右)(AP)
Photo By AP

 【月刊中村俊輔 11月号】何かヒントはないか――。横浜FCの中村俊輔コーチ(47)は常にアンテナを張り巡らせている。最近では、世界最高峰イングランド・プレミアリーグで5位と躍進するクリスタルパレス(パレス)に注目。チームの頭脳として君臨する日本代表MF鎌田大地(29)の役割も含めて分析した。(取材・構成 垣内 一之)

 「ゲームの運び方がいいなと思って、クリスタルパレスは最近、4、5試合ほど見た」

 コーチ業で多忙の毎日を送る中でも、チームにとって何か手がかりがないか世界のサッカーシーンも注視する俊輔氏。その中で目を引いたのが、鎌田が主軸で活躍するパレスだったという。

 「守備時は5―4―1のようなフォーメーションで、ブロックを敷いて守っている。そこからの速攻がうまい。カウンターに入った時に、1トップのマテタ、サイドの選手(右・ムニョス、左・ミッチェル)の、ボールを奪ったあとの出て行き方とか、敵陣に入って遅攻になってもボールを持てて鎌田くんが縦パスを出すとか、試合運びがうまいよね」

 横浜FCも同じ3バックで守備時には5―4―1のブロックを敷く。そういった共通点も、パレスに興味を持ったきっかけだったという。

 「別に堅守速攻ではないんだけど、相手と自分たちの力関係を試合開始15分くらいで感じ取って、今は引く時だなとか、相手よりも優位に進められる時間帯だなとか、チーム内できっちり共有できている。カウンターを仕掛けられるタイミングだなと思ったら、チーム全体が一気に前に出て行く。そういう共通意識がいい方向にいっている」

 チームは世界最高のリーグで現在、昨季リーグ覇者のリバプールやマンチェスターUを抑えて5位。俊輔氏によると好調の原因はオーストリア出身のグラスナー監督の下、チーム全体の目線がそろっていることが大きいようだ。

 そんな好調のチームで大きな存在感を示しているのが、最近では代表でも起用されるボランチでプレーする鎌田。

 「守備がめちゃくちゃ強いわけではないけど、頭がいいから、チームメートと協力したり、周りの選手をうまく使ったりしている。例えば、相手を外に誘導させて、外から中に入るボールを取ったあとのプレーとか、奪ったあとに起点になることが多い。周りにスピードがある選手やテクニックのある選手が多いから、(鎌田は)つなぎに徹してるよね。ミスも少ないし、駆け引きもうまい。チーム状態とチームの戦術にようやくマッチしてきたね」

 W杯シーズンで好調を維持する鎌田。W杯優勝を掲げる森保ジャパンにとっても心強い存在だ。

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