柏　J1の意地見せ4発快勝　1G1Aの細谷「FWらしいゴールだった」　12・9決勝 川崎Fと激突

天皇杯準決勝   柏4-0熊本 （ 2023年10月8日    三協フロンテア柏スタジアム ）

後半、ゴールを決め喜ぶ柏・細谷（右から2人目）（撮影・西海健太郎）
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　準決勝2試合が行われ、柏はホームでJ2熊本に4―0で圧勝した。U―22日本代表のエースFW細谷真大（22）が1得点1アシストの活躍。11季ぶりの優勝へ王手をかけた。決勝は12月9日に国立競技場で行われる。

　リーグ戦で16位に低迷しているとは思えない強さだった。前半9分に先制すると、ゴールを量産。後半9分には細谷がチーム3点目を挙げるなど、決めるべき人が決めて、J1勢を3連破して波に乗っていた相手を圧倒した。

　「脇に当たってコースを変えられた。FWらしいゴールだった」と細谷。自分のゴールで決勝へと誓っていた通りの有言実行となった。19年のルヴァン杯決勝は前日練習で国立競技場のピッチに立ったが、試合はベンチ外。「悔しい思いがあったし、スタンドから見ていてこの舞台に立ってプレーしたいと思った。初めての決勝で、勝ちたい気持ちがあるしタイトルを獲りたい」と“リベンジ”を口にした。

　柏の決勝進出は12年度の優勝以来、11シーズンぶり。小学5年生だった細谷はテレビで観戦し、柏を応援していたという。「不思議な気持ちだが、自分が点を決めて勝たせたいなと思う」と、モチベーションは自然に高くなる。井原監督は「勢いにのまれないように、熊本の特長を出させないようにしようとゲームに入った。リーグは厳しい順位にいるが、残り5試合、そっちもしっかりつなげていかないと」と、リーグ戦に勢いをつなげる覚悟を示した。