元フランス代表・フォンテーヌさん死去　89歳　58年にW杯1大会最多13得点

ジュスト・フォンテーヌさん
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　元フランス代表の名選手でW杯の1大会最多得点記録を持つジュスト・フォンテーヌさんが1日、死去した。89歳だった。モロッコ出身で1953年にフランス代表入りし、58年W杯スウェーデン大会で13得点を記録。パラグアイとの1次リーグ初戦のハットトリックをはじめ全6試合で得点し、西ドイツとの3位決定戦で4得点して3位に貢献した。

　W杯通算は16得点のドイツ代表FWクローゼが最多だが、1大会ではフォンテーヌさんの記録が破られないままで「絶対に抜けないだろう」と話していたという。クラブではFW伊東が所属するスタッド・ランスで活躍。58～59年の欧州チャンピオンズ杯（現CL）では決勝でRマドリードに敗戦も、10得点で大会得点王に輝いた。

　≪フランス代表・デシャン監督ら悼む「とても優しい人」≫フォンテーヌさんの訃報を受け、フランス連盟のディアロ会長代行は「58年W杯での13得点という突出した記録を持つ象徴的な存在。フランス代表の歴史に最も輝かしいページをしるした」と悼んだ。また、フランス代表のデシャン監督は「顔を合わせる機会に恵まれて幸運だった。とても優しい人で代表チームの後輩にも敬意を払ってくれた」と別れを惜しんだ。