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城彰二氏 ブライトン・三笘は周囲との連係に磨き 厳しいマークも突破

[ 2023年3月2日 04:00 ]

FA杯5回戦   ブライトン1-0ストーク ( 2023年2月28日 )

<ストーク・ブライトン>決勝点をアシストして勝利に貢献した三笘(ロイター)

 【城彰二 視点】アシストの場面で、三笘はパスを受ける前に顔を上げてGKを見てからワンタッチでパスを出した。シュートは打てないと判断、パスに切り替えたのだろうが、視野が広く、プレーに余裕も感じられた。縦のドリブルとカットインのイメージが強いが、ランニングで相手の守備ラインの裏を取り、受け手との連係もぴったり。味方が三笘を探してパスを出しており、周囲との連係力が上がり、今までにないプレーを見せてくれた。

 W杯後にブレークした三笘だが、最近数試合は、相手に研究されたこともあって結果が出せなかった。だが、この試合で再び決定的な仕事をしてチームを勝たせた。これはプレーの幅が広がったことによるもので、簡単に壁を乗り越えて技術的に成長するところは凄い。

 今月下旬には日本代表の試合があるが、もちろん三笘も選ばれるだろう。右サイドにもフランスで好調な伊東がいるが、森保監督は2人を生かす戦い方をすると思う。両サイドからチャンスがつくれるとなれば、中央にはプレスをかけていく選手より、町野のようにボールを保持して押し上げを待てる選手を選ぶのではないか。三笘の成長で森保監督の戦い方も少し変わる可能性があるとみている。(元日本代表FW)

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2023年3月2日のニュース