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鳥栖MF樺山 衝撃のJ1初ゴールまでの道のり「調子に乗ってしまった」

[ 2023年3月2日 06:00 ]

<G大阪・鳥栖> 後半、同点ゴールを決めサポータへ向かってドヤ顔の鳥栖・樺山(中央) (撮影・後藤 大輝) 
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 J1鳥栖が1日、次戦ホーム名古屋戦(4日)に向けての公開練習を鳥栖市内で行った。

 今季加入のFW樺山諒乃介(20)は、前節G大阪戦で途中出場から同点弾となるスーパーゴール。自身J1初ゴールはドリブルで3人をぶち抜き決めたゴラッソとなり世界的にも大きな反響を呼んだ。

 「メディアやサポーターの方たちの反応をみると結構インパクトのあるゴールやったんやなと。知り合いからいっぱいメッセージが来たしあとは知らない外国人の方とかからもいっぱい来た」。

 試合前にドリブルが得意な選手の動画を見ることが習慣。見たプレーをそのまま試合で体現することで今回のゴールも生まれたという。ネイマールやアザール、メッシら幅広く動画を見てイメージを膨らませており、また動画で見たプレーをすぐにそのまま真似できる特技も持つ。「すぐに何でも真似できます。ドリブルは左足でも右足でも何でも柔軟にやれる」と胸を張る。

 スーパーゴールの余韻が残る中、次戦の名古屋戦に挑む。「めっちゃ見られるし注目される分、そこでもう1回結果を出せればもう一段階成長して上に行ける。謙虚に自分のやれることをやり続けたい」。

 プロ入り3年目で決めたJ1初ゴールに「やっとですね」と感慨をかみしめた。21年、興国高卒業後に横浜に加入し開幕戦でインパクト抜群の先発デビューを飾った。「衝撃的な開幕戦デビューをさせてもらってそこで自分は調子に乗ってしまった」。

 即活躍できたことで順風満帆なプロ生活が始まるかと思われたが、「痛い目にあった」と振り返る。

 「そのまま高校の時までの自分のサッカーセンスとかノリでやれば海外行けるやろ、くらいの感じで練習も100%じゃなかった。70~80%でやっていた。そこで謙虚に努力できていればもっと自分が思い描いていたようなサッカー選手になれていたと思う」。

 努力不足で出場機会を失い山形へ期限付き移籍。ただこの移籍が転機になった。「毎日120%でやるようになった」。ハングリーさを身に付け「こうやってJ1に帰ってきてしっかり自分の存在価値を示せたので良かったです」と感謝した。

 大反響のJ1初ゴール。それでも「開幕戦と一緒でここで調子に乗ったらまた消えていくと思う」と謙虚な姿勢を貫くことを強調した。「明日の練習も次の練習も自分が一番集中して気合を入れていかないと」。

 将来性豊かな稀代のドリブラー。今季の完全覚醒が楽しみだ。

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2023年3月2日のニュース