J1福岡MF前　強力ライバル・井手口の加入を歓迎「僕自身も頑張らなくては」

練習後にインタビューに答える福岡MF前
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　J1福岡が8日、宮崎キャンプ後初の公開練習を行い、MF前寛之（27）がライバルの登場を歓迎した。

　前日に、同じボランチを主戦場とするセルティックMF井手口陽介（26）の期限付き加入が正式発表された。練習後に取材に応じた前は「ライバルは必要。そういう存在が個人を高める材料になるので歓迎」と井手口の加入を喜び「チームがさらに良くなるように僕自身も頑張らなくては。各人が突き上げることがチームの成長にもなる」と意気込んだ。

　10日には井手口が合流予定。「いいムードで迎え入れてしっかり高め合えるような関係を築き上げていきたいと思う」。強力なライバルの存在を自身のさらなる成長への刺激につなげるつもりだ。

　18日の開幕戦まであと10日。オフから当たり負けしない体作りに取り組み、ひと回りたくましくなった。

　20年の福岡加入時から3年連続で担ってきたキャプテンも今季は奈良が就任。「自分自身に多く時間を割けるようになった」と充実感も感じているが「負担を減らしたいから託したわけではない。サポートしながら自分のことをしっかりやりたい」。変わらず新キャプテンを支えていくことを誓った。

　チームは昨季リーグワーストの29点だった得点力の強化を図っている。キャンプ、トレーニングマッチを重ね「自分たちがボールを持つ時間帯は長かった」と手応えは上々。ただ「ゴール前までいくシーン、攻めている時間は長いけど、そのチャンスシーンがスコアに結びつく回数がまだ少ない」と改善点も口にした。

　「昨年と比べてチームはさらに良い方向になっていることは確信している」。

　開幕が迫る中、チームの進化に自信をにじませた。