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中村俊輔、最後までファンタジスタ宣言 10月23日ラストゲーム「ワンプレーで状況変えられるプレーを」

[ 2022年10月20日 04:30 ]

ボール回しで盛り上がる中村(撮影・西海健太郎)
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 来季のJ1昇格を決めた横浜FCの元日本代表MF中村俊輔(44)が19日、引退発表後初めて取材対応し、現役ラストマッチとなる23日のアウェー熊本戦へ意気込みを語った。一時代を築いた天才レフティーは、これまで支えてくれた方々へ感謝を込めてピッチに立つことを強調。その上で、局面を一変させる俊輔ならではのファンタジーあふれるプレーを見せることも約束した。

 ラストゲームへスイッチを入れた。引退発表から一夜明けたこの日、多くの報道陣が見守る中、俊輔はミニゲームなどで切れのあるプレーを披露。全体練習後にはシュート練習で汗を流し、先発の可能性もある23日の熊本戦へ向け「ワンプレーで状況を変えられる選手はなかなかいないので、そういうプレーをしたい」と強い意気込みを語った。

 まさに俊輔の真骨頂だ。相手のDFラインを切り裂くスルーパス、一時代を築いたセルティックの下部組織で“俊輔ターン”と今も受け継がれる鋭い切り返し、PKと同じ感覚と言われた得意のFK――。プロ生活26年、常に誰にもまねできないプレーで多くのファンをとりこにしてきた。「仲間に良いパス、全体を見渡したプレーだったり、普段通りのプレーをしたい」。最後も俊輔らしさ全開で締めくくるつもりだ。

 そのための準備もしてきた。約5カ月ぶりの出場で、得意のFKやヘディングシュートで相手のゴールを脅かした16日のホーム金沢戦。俊輔は試合を終えるとクラブハウスに戻り、熊本戦へ向け入念にケアを行っていた。試合に出続けていた時の、お決まりのルーティンだ。「応援してくれているファン、昔から支えてくれた方々がいる。三ツ沢(ホーム)ではあいさつができなかった。そういう思いも込めてプレーしたい」。日本サッカー界をけん引し続けたレジェンドが、さまざまな思いを胸に、熊本で現役最後のピッチに立つ。

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