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久保建英 因縁の敵将からあいさつなかったと指摘されるも「快適にプレー」と賛辞引き出す存在感

[ 2022年10月20日 13:02 ]

スペイン1部   レアル・ソシエダード1―0マジョルカ ( 2022年10月19日    スペイン・サンセバスチャン )

久保建英(AP)
Photo By AP

 Rソシエダードの日本代表MF久保建英(21)が昨季在籍した古巣マジョルカを相手に1―0の勝利に貢献した。得点やアシストこそなかったものの、後半30分に退くまで好機に絡んで存在感を発揮。マジョルカでの昨季残留争いで久保の出場機会を制限したアギーレ元日本代表監督に成長した姿を見せつけて賛辞を引き出した。

 2トップの一角で先発した久保は前半25分にゴール左前に抜けてパスを受け、至近距離からシュートを放ったが、GKが好セーブ。トップ下に移った後半の22分には立て続けに左足でシュートを放ったものの、1本目はクロスバーを超え、2本目はGKに阻まれた。ゴールには直接絡むことなく、決定力も発揮できなかったが、相手ゴールに再三迫った。

 敵将となったアギーレ監督は試合後、再会した久保からあいさつがなかったとして「恥知らずだ。私は怒っている」と発言。厳しい表現だったが、親しみの裏返しであることを示すように「彼は非常に自由だった。戦術的な守備のタスクがなければ、確かに快適にプレーしている。私は久保がとても好きだったことを認めなければならない」と続けた。

 アギーレ監督はマジョルカが1部残留を争っていた昨季終盤に就任。久保は練習に対する取り組みや守備の課題を指摘され、出場機会を大幅に減らした経緯がある。対戦前から地元メディアで「刺激的な再会」と注目を集めていた因縁の顔合わせで、久保は存在を認めさせたと言えそうだ。

 好調なチームは初の公式戦8連勝を記録し、5連勝のリーグ戦でもRマドリードとバルセロナの2強に次ぐ3位に浮上。久保を加えたRソシエダードの快進撃が止まらない。

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2022年10月20日のニュース