どうなる神戸　イニエスタ&大迫不在の緊急事態　Kリーグ5連覇中の全北が相手　中3日の過密日程

ACL準々決勝・全北との前日会見に臨む神戸・吉田監督（左）

　22日のアジア・チャンピオンズリーグ（ACL）東地区準々決勝で全北（韓国）と対戦する神戸に試練が訪れた。最終調整となった21日の練習で元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ（38）とFW大迫勇也（32）が不在。大黒柱2人が万全の状態ではない中、Kリーグ5連覇中の強豪に挑むことになった。

　悲願のアジア制覇を目指す神戸に緊急事態だ。冒頭15分公開の最終調整でMFイニエスタとFW大迫が不在。吉田孝行監督は「いろんなことを考慮して練習に参加させなかった。起用するかどうかは明言できない」と出場可否については濁したが、2人が万全の状態でないのは明らかだ。

　18日に行われた決勝トーナメント1回戦の横浜戦で大迫は後半15分まで出場。イニエスタはベンチ入りしたものの出番なく、両者とも足に違和感がある。韓国王者の全北はJクラブ勢には直近10試合6勝2分け2敗。数字上の相性も悪く、厳しい戦いを強いられるのは間違いない。

　中3日の過密日程に加え、キックオフは暑さが残る午後4時。13日の札幌戦から導入するハイプレス＆縦に速い攻撃を1試合保つのは難しい。時間をつくれる大迫と、ボール保持率を高められるイニエスタの力は必要。2人の状態が、2大会ぶり2度目の4強入りを左右することになるかもしれない。（飯間　健）