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鹿島のヴァイラー監督が解任へ 欧州路線わずか5カ月で頓挫

[ 2022年8月7日 13:12 ]

鹿島・ヴァイラー監督
Photo By スポニチ

 鹿島のレネ・ヴァイラー監督(48)が成績不振を理由に解任の方向で検討されていることが7日、分かった。近日中にも正式発表される。リーグ戦は直近5試合勝ちなしと低迷。6日の広島戦(カシマ)に0―2で敗れ、2位からACL圏外の暫定4位に転落していた。ヴァイラー監督は新型コロナの影響で3月に来日。約5カ月で鹿島を去ることになりそうだ。

 スイス人のヴァイラー監督はクラブ初の欧州出身監督として今季から就任。来日は3月と出遅れたが、前線からの積極的なプレスなど戦術がはまり、得点ランク1位のFW上田綺世(23)を中心にゴールを重ねて春先には首位に浮上した。一方で横浜や川崎、広島といった上位チームには自慢の攻撃陣が沈黙して無得点でいずれも完敗。上田がベルギーに移籍後は得点力不足にも悩まされた。

 今季、クラブはそれまでのブラジル路線から欧州路線へ舵を切り始めたばかりだった。今オフの監督人事については、クラブアドバイザーのジーコ氏にブラジル人監督候補を照会。ジーコ氏からは「総合的に判断して、いまの鹿島に推薦できる監督が思いつかない」と監督選定は難航した。

 鹿島が欧州路線に切り替えているという話は業界内に瞬く間に広がり、鹿島には多くの売り込みがあったという。タイトル獲得経験者というフィルターにかけると世界的に有名な指導者も候補に上がった。その中から強化責任者の吉岡宗重フットボールダイレクターは「課題としてとらえていた攻撃の停滞感を解消する術を持っている。過去に指導したチームの映像も見て、彼ならやってくれると判断した」とヴァイラー監督に白羽の矢を立てたものの、トップスコアラーの移籍などもあり、思うようなチーム運営ができなかった。

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2022年8月7日のニュース