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川崎Fが首位の横浜に劇的勝利 後半ATに「全身つっていた」DFジェジエウが頭で決勝点 3連覇へ望み

[ 2022年8月7日 22:11 ]

<川崎F・横浜>この日決勝ゴールを決めた川崎F・ジェジエウはサポーターにメッセージを送る(撮影・西海健太郎)
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 明治安田生命J1リーグは7日、各地で4試合が行われ、川崎Fは首位の横浜に2―1で勝ち、4位に浮上するとともにリーグ3連覇へ望みをつないだ。1―1の後半アディショナルタイムにMF家長昭博(36)のクロスをDFジェジエウ(28)がヘディングで押し込み、劇的な決勝点。2試合消化が少ない中で首位との勝ち点差を11から8に縮めた。

 ドラマは最終盤に待っていた。主審の負傷交代というハプニングで8分あった後半アディショナルタイム。足をつったため前線に残っていたジェジエウが、足をつっていることを忘れさせるようなジャンプで家長の右クロスをゴール左から頭で豪快にたたき込んだ。ボールは左ポストをたたいた後、ゴールの中へ。サポーターのもとに駆け寄ったブラジル人は、仲間からもみくちゃにされた。

 「正直、試合終了間際は全身がつっているような状態が続いていた。フロンターレらしい形が出せた。チーム全員が最後まで諦めずに戦ったことで勝利をもたらせた」

 チームでは新型コロナウイルスの陽性者が続出し、直近の公式戦2試合でベンチにGKが3人入る非常事態が続いていた。3試合ぶりに平常モードに戻った一戦は、先制点も鮮やかだった。前半25分、日本代表DF谷口のロングパスを、復帰明けの同DF山根が右足ダイレクトで中央へ。FWレアンドロ・ダミアンが頭でJ1通算50得点目を押し込んだ。

 前半終了間際に追いつかれたが、執念を見せて勝ち越し、順位は暫定で4位に浮上した。鬼木監督は「こういう競ったゲームを勝つことで、もう1回、川崎Fは勝負強いという印象を与えられる。それだけでも大きく変わってくる。今日の選手の戦いを凄く褒めてあげたい。優勝へ向かっていく強い気持ちを他のチームにも示せたことが重要だった」と選手の奮闘をたたえた。正念場を乗り越えたチームが、最大のライバルを蹴散らして、3連覇の夢をつないだ。

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2022年8月7日のニュース