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鹿島がヴァイラー監督解任を発表 小泉社長「強化、経営側にも反省点がある」

[ 2022年8月7日 15:11 ]

鹿島・ヴァイラー監督
Photo By スポニチ

 鹿島は7日、就任1年目のレネ・ヴァイラー監督(48)との契約を解除すると発表した。ムルジャコーチ、クレクラーフィジカルコーチも退任する。リーグ戦は直近5試合勝ちなしと低迷。6日の広島戦(カシマ)に0―2で敗れ、2位からACL圏外の暫定4位に転落していた。

 鹿島の小泉文明社長は自身のSNSを更新。「成績をはじめ総合的に判断、議論し合意したことであり、レネ監督のこれまでの働きに感謝しております。また、このような状況になっていることは監督だけの問題ではなく、強化部をはじめ経営側にも反省点があり改善すべきことがあります」などとコメントした。

 スイス人のヴァイラー監督はクラブ初の欧州出身監督として今季から就任。来日は3月と出遅れたが、前線からの積極的なプレスなど戦術がはまり、得点ランク1位のFW上田綺世(23)を中心にゴールを重ねて春先には首位に浮上した。一方で横浜や川崎、広島といった上位チームには自慢の攻撃陣が沈黙して無得点でいずれも完敗。上田がベルギーに移籍後は得点力不足にも悩まされた。

 今季、クラブはそれまでのブラジル路線から欧州路線へ舵を切り始めたばかりだった。今オフの監督人事については、クラブアドバイザーのジーコ氏にブラジル人監督候補を照会。ジーコ氏からは「総合的に判断して、いまの鹿島に推薦できる監督が思いつかない」と監督選定は難航した。

 鹿島が欧州路線に切り替えているという話は業界内に瞬く間に広がり、鹿島には多くの売り込みがあったという。タイトル獲得経験者というフィルターにかけると世界的に有名な指導者も候補に上がった。その中から強化責任者の吉岡宗重フットボールダイレクターは「課題としてとらえていた攻撃の停滞感を解消する術を持っている。過去に指導したチームの映像も見て、彼ならやってくれると判断した」とヴァイラー監督に白羽の矢を立てたものの、トップスコアラーの移籍などもあり、思うようなチーム運営ができなかった。

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2022年8月7日のニュース