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C大阪 加藤バースデー弾など3発で3位浮上 療養中の小菊監督に今季最高位届けた

[ 2022年8月7日 06:00 ]

明治安田生命J1第24節   C大阪3-0神戸 ( 2022年8月6日    ヨドコウ )

 C大阪―神戸 後半、3点目のゴールを決め喜ぶC大阪・加藤(左)=ヨドコウ
Photo By 共同

 各地で4試合が行われ、C大阪がFW加藤陸次樹(25)のバースデーゴールなどで神戸に3―0で勝利し、今季最高となる3位に浮上した。

 人生で一番うれしい誕生日になった。「素晴らしい思い出になるし、財産になる」。声の主は加藤。2点優勢の後半42分、チーム最多となる今季5ゴール目を頭で突き刺した。

 「小菊監督がいない中でも一体感を持ってやっている。やることは変えない」

 大久保嘉人氏、西沢明訓氏ら、クラブの偉大なストライカーが背負った「20」の後継者の一撃で、C大阪は6月26日清水戦以降7戦無敗(4勝3分け)と快走。今季初となる3位浮上で、来季のACL出場権を得られる“トップ3”にようやく食い込んできた。

 モチべーションを常に高めてくれる指揮官は、3日に新型コロナウイルスの陽性判定を受け、現在療養中。勝利の報を届けるべく、口火を切ったのはFWタガートだった。前半22分、相手GK飯倉のパスミスに反応したMF奥埜からパスを受け取り先制弾を流し込むと、31分には今季新加入したMF鈴木が歓喜のJ1初ゴール。無敗の7試合中6試合でフル出場を続ける若武者。開幕当初こそ出番に恵まれなかったが、勝負の真夏に一気にその才能を開花させた。「決めたいとずっと思っていた。その中でホームで決められてよかった」。仲間の手荒い祝福に自然と笑みがこぼれた。

 「試合開始から高い集中力と共有意識でやった。90分途切れず、やり切れた」

 小菊監督に代わり指揮を執る高橋コーチも手応えを口にした。リーグ戦も残り10試合。次戦は13日の敵地・FC東京戦だ。白星を取りこぼすことなく、2位、そしてその上すら貪欲に追い続ける。 (八木 勇磨)

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2022年8月7日のニュース