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パリSG 日本ツアー初戦で3大“キング”そろい踏み 新国立最多観衆 メッシのゴールに沸く

[ 2022年7月21日 04:30 ]

国際親善試合   パリSG2ー1川崎F ( 2022年7月20日    国立競技場 )

<川崎F・パリ・サンジェルマン>前半、メッシがゴールを決める(撮影・西海健太郎)
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 フランス1部の強豪パリ・サンジェルマン(SG)は20日、東京・国立競技場で行われた親善試合で川崎Fを2―1で破った。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(35)が前半32分に先制点を挙げるなど2点に絡み、新国立最多の6万4922人が観戦した中で日本ツアー初戦を勝利で飾った。パリSGは23日に浦和(埼玉)、25日にG大阪(パナスタ)と対戦する。

 新国立では最多となる6万4922人が観戦した注目の一戦。メッシが満員御礼の場内を沸かせた。前半32分に左サイドからのエムバペのクロスをファーサイドでハキミが落とし、ゴール右前からメッシが右足でシュート。鋭い一撃は相手選手に当たってコースが変わり、ゴール左に吸い込まれた。

 来日会見で「いい滞在になることを願っている」と話した。期するものがあった。衝撃的なバルセロナからの退団通告を受けた昨夏はパリSG加入が発表されたのが8月11日。調整が遅れ、公式戦初先発は9月15日だった。13歳で下部組織に入ってバロンドール(世界最優秀選手)7回の最多受賞を記録した古巣を初めて離れて注目と期待、重圧を一身に背負う状況で本領を発揮できないまま公式戦34戦11得点に終わり熟成が遅れたチームもCL16強止まりで悲願の欧州制覇を逃した。

 しかし、今季はフランス2部クラブと対戦した15日のプレシーズンマッチ初戦から先発。意欲的な取り組みでガルティエ新監督は始動後に目を引いた選手にメッシの名を挙げ「彼が何をできるか世界中の誰もが知っている」と期待を隠さない。

 昨季は3トップの右に入ることが多かったが、この日はトップ下でブラジル代表ネイマールとフランス代表エムバペの強力2トップをコントロール。引いた位置から自ら飛び込んで貴重な一撃を決め、後半13分にはパス交換で起点となって追加点も演出した。「もちろん最高の結果を望んでいる」と頂点を狙うW杯も控える勝負の一年を控え、メッシが東京から世界に向けて強烈に存在を誇示した。

 【パリSGツアーアラカルト】
 ☆キックイン 大会アンバサダーのFW三浦知良(JFL鈴鹿ポイントゲッターズ)がパリSG―川崎F戦前にピッチへ。元サントス(ブラジル)という共通点があるネイマールとパス交換からのキックインで会場を沸かせた。

 ☆高額入場券 最高3000万円で用意され、10人で観戦できるVIPルームの利用が可能。選手との写真撮影や交流が可能なレセプションパーティーなどの参加権が含まれる。

 ☆公開練習 有料の公開練習を2回開催。18日夜に東京の秩父宮ラグビー場で行われた際は一般指定席が4500円という高額ながら1万3370枚の入場券が完売。24日にも大阪のパナスタで行われる。
 ☆乱入騒動 18日の公開練習で終了間際に観客の数人がピッチへ侵入。川崎F戦終了後も男性1人が侵入して警備に取り押さえられた。

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