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岩本輝雄氏 南野のモナコ移籍はW杯へプラス 出場機会増でコンディション維持できる

[ 2022年6月30日 04:50 ]

モナコ入りが発表された南野拓実(AP)
Photo By AP

 フランス1部の強豪モナコは28日、リバプールから日本代表FW南野拓実(27)を獲得したと発表した。26年6月までの4年契約。現地報道によると移籍金は出来高を含めて総額1800万ユーロ(約26億円)で、日本人選手歴代4位となる。11月開幕のW杯カタール大会を前にした新天地選択について、元日本代表MFの岩本輝雄氏(50)が分析した。

 南野がモナコを選んだのは最高の選択だったと思う。プレミアリーグの強豪リバプールで評価されたのは素晴らしいことだが、実際には15、16番目の選手で、なかなか出場機会が得られず、試合勘が落ちてしまった。カップ戦などでたまに出場して活躍はしたが、実力の半分も出せていなかったはず。さらに試合に出ない中でコンディションを維持するのは苦労したはずだ。

 やはり選手は試合に出られるかどうかが大きい。今回移籍が決まったモナコは監督が望んで獲得したこともあって、評価は高く、試合に出場する機会も格段に増えるはず。コンディションも維持できてさらに成長できるいいサイクルができる。これはW杯本大会を考えれば何よりも大きい。

 フランスリーグはプレミアリーグと同様にアフリカ出身の選手らフィジカルが強い選手が多く、縦に速いサッカーが多い。プレミアリーグと比べるとレベルは少し落ちるかもしれないが、パリSGなどの強豪との対戦もあり、ハイレベルな戦いが経験できる。さらにモナコは欧州チャンピオンズリーグの出場権も持っていて、厳しい試合を経験する機会も多く南野が成長するためにもいい選択だ。

 これは日本代表にとっても大きい。南野のコンディションが上がって復活すれば、「ゴール前で仕事をする選手がいない」という課題が解消できる。右サイドの伊東のクロスを決める選手がいれば得点力も上がり、ベスト8も近づいてくる。

 プレミアリーグで守備の意識も鍛えられ、強度の高い相手とのデュエル(競り合い)も身についた。フランスでは少し余裕を持ってプレーできるところもいい。今回の移籍は日本代表がW杯を戦う上でも大きなものだと思う。(元日本代表MF)

 ▽ASモナコ モナコ公国を本拠地に1919年創設。1948年にフランス2部に昇格しプロ化、53年に1部初昇格。主なタイトルはフランス1部8回、フランス杯5回。04年欧州チャンピオンズリーグ(CL)準優勝。21~22年はリーグ3位。欧州CLは予選プレーオフで敗退し、欧州リーグにまわり決勝トーナメント2回戦敗退(16強)。チームカラーは赤と白。ホームはモナコ大公ルイ2世にちなんで命名されたスタッド・ルイ・ドゥ(1万6360人収容)。

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