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オシム氏古巣・J2千葉 喪章巻き横断幕で追悼 “魂”は永遠に

[ 2022年5月5日 05:30 ]

明治安田生命J2第14節   千葉0―1徳島 ( 2022年5月4日    鳴門大塚 )

<徳島・千葉>スタンドのオシム氏を称える横断幕を前に応援する千葉サポーター(撮影・後藤 正志)
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 明治安田生命J2リーグは各地で11試合が行われ、1日に死去した元日本代表監督イビチャ・オシム氏(享年80)が03~06年に監督を務めた千葉は、敵地で徳島に0―1で敗れ、2連敗を喫した。

 オシム氏に届ける白星はお預けとなった。同氏が死去してから初めての試合。試合前には黙とうがささげられ、選手は喪章を腕に巻いた。敵地に駆けつけた千葉サポーター側のゴール裏には横断幕が掲げられた。

 「イビチャ オシム 私達の心に生き続ける。永遠に」

 2試合ぶりの白星を目指したが、後半21分に痛恨の失点。FW高木を投入するなど反撃を試みたものの同36分の高木のシュートが枠を外れるなど反撃及ばず2連敗となった。

 オシム氏は哲学的な言葉とともにクラブに「考えて走るサッカー」を植え付け、05年にナビスコ杯(現ルヴァン杯)初制覇に導いた。今のチームに同氏が指揮した当時の選手はいない。だが、今も確かに息づく。尹晶煥監督は「千葉の今のサッカーのベースをつくっていただいた方」と話し、「オシム前監督が千葉でやっていた時のように、我々もハングリー精神を持ってやらないといけない」と“魂”の継承を誓った。

 オシム氏が退任してからクラブの成績は徐々に下降し、09年にJ2に降格してからは再昇格を果たせずにいる。今季は4勝4分け6敗と負けが込み、17位に低迷。この試合がJ2通算100試合目となったDF新井一は「オシムさんが指導していた頃のようなジェフに早くならないといけない」と改めて誓った。

 ≪献花台を設置≫千葉は4日までに、千葉市のクラブハウス敷地内にあるオフィシャルショップ「12JEF」入り口にオシム元監督をしのぶための献花台と芳名旗を設置。クラブ関係者は「皆さまの思いをお受けする方法を模索し、その一つとしてこの形になりました」と説明。設置は5月中の予定で、8日のホーム岡山戦では本拠地フクダ電子アリーナでの設置も検討されている。

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