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マラドーナ氏のユニフォームが11・6億円で落札 ベーブ・ルース超え “神の手ゴール”記念品

[ 2022年5月5日 08:17 ]

スポーツ・ウエアの史上最高額で落札されたマラドーナ氏の「神の手」ユニフォーム(AP)
Photo By AP

 サッカーの元アルゼンチン代表で、2020年11月に60歳で他界した故ディエゴ・マラドーナ氏がW杯メキシコ大会準々決勝のイングランド戦(1986年6月22日)で「神の手」と称されるゴールを決めた際に着用していたユニホームが、スポーツ関連のウエア類としては史上最高額の714万2500ポンド(約11億6400万円)で落札された。

 競売大手のサザビーズ社が4日に発表したもので、落札者は非公表。マラドーナ氏はこの試合の後半6分、イングランドのGKピーター・シルトン(72)と競り合う形でゴールにボールを押し込んだが、ボールが当たったのは頭ではなく左手。イングランド側はハンドを主張したが主審はヘディングによるゴールを認めた。

 このユニホームは元イングランド代表のスティーブ・ホッジ氏(59)が所有していたもの。同氏は1986年のW杯でイングランドがアルゼンチンに敗れた準々決勝の後、マラドーナ氏とユニホームを交換し、その後、マンチェスターにあるサッカー博物館に貸し出される形で展示されていた。

 ただしマラドーナ氏の親族は競売に先立ち、ユニホームはマラドーナ氏がゴールを決めた後半ではなく無得点だった前半に着ていた可能性があると主張。これに対しサザビーズは、ユニホームは専門機関の検証を得た上で“本物”だと主張していた。

 AP通信によれば、スポーツ関連のウエアのこれまでの最高落札額は、2019年に出品された大リーグ・ヤンキースのベーブ・ルースが着用していたユニフォームで564万ドル(約7億2800万円)。“神の手”のユニフォームはこれを大幅に上回った、

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