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J2千葉 オシム氏逝去後初の一戦で白星ならず「オシム監督がいたときのようにハングリー精神を…」

[ 2022年5月4日 16:27 ]

05年11月、ナビスコ杯を制し、胴上げしようとする選手たちに困り顔の千葉のオシム監督
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 1日に逝去した元日本代表監督イビチャ・オシム氏(享年80)が03~06年夏まで約3年半にわたり監督を務めたJ2千葉は4日、敵地で徳島と対戦し、0―1で敗れた。

 オシム氏は哲学的な言葉とともにクラブに「考えて走るサッカー」を植え付け、05年にナビスコ杯(現ルヴァン杯)初制覇に導いた。同氏が逝去してから初めての試合となり、敵地に駆けつけた千葉サポーター側のゴール裏には横断幕が掲げられた。

 「イビチャ オシム 私達の心に生き続ける。永遠に」

 同じ意味が記されたセルビア・クロアチア語の横断幕も並んだ。試合前には黙とうがささげられた。

 チームは2試合ぶりの白星を目指したが、後半21分、前日に第1子が生まれたという徳島MF白井永地(26)に移籍後初ゴールを許した。FWデレオンソ(29)を下げてFW高木俊幸(30)を投入するなど反撃を試みたが、同36分の高木のシュートが枠を外れるなど1点が遠く2連敗。オシム氏に届ける白星はお預けとなった。

 尹晶煥(ユンジョンファン)監督はオシム氏について「千葉の今のサッカーのベースを作っていただいた方だと思っていますし、日本のサッカーの発展に貢献した方だと思う。(逝去は)残念に思いますし、選手みんなもそういった気持ちでいると思う」と語った。

 オシム氏が退任してからクラブの成績は徐々に下降し、09年にJ2に降格してからは再昇格を果たせずにいる。指揮官は「オシム前監督が千葉でやっていたときのように、我々もハングリー精神を持ってやらないといけない。今のところそこがまだうまくいっていない」と冷静に話した。

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