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チェルシー売却交渉が疑わしい状況と現地報道 アブラモビッチ氏が融資の返済要求か…売却不成立で破産も

[ 2022年5月4日 21:13 ]

アブラモビッチ氏(AP)
Photo By AP

 サッカーのイングランド・プレミアリーグでチェルシーのオーナーを務めるロシアの富豪ロマン・アブラモビッチ氏(55)が、これまでクラブに貸し付けてきた融資の返済をクラブの売却交渉で要求していると英衛星放送スカイスポーツや英紙デーリー・テレグラフなどが3日に報じた。

 ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、英政府から資産凍結の制裁措置を受けたアブラモビッチ氏は、3月2日にチェルシーの売却を発表。現在も候補者との交渉を行なっているが、売却発表の際にクラブから返済を求めないとした15億ポンド(約2440億円)の融資の回収を要求しているという。英政府筋によると、これまでクラブに貸し付けてきた融資を受け取ることができるよう買収候補と交渉を進めているようだ。

 英政府はロシアのプーチン大統領との関係が近いアブラモビッチ氏にいかなる金銭も渡らないことを条件にチェルシーの売却交渉を認めている。英政府の承認がなければクラブの売却も成立しないため、スカイスポーツは「交渉は非常に疑わしい状況にある」と報じた。

 英政府がクラブ運営の特別許可を出している5月31日までに売却が成立しなければ、チェルシーは破産する可能性があるといい、スカイスポーツは「その危機に直面している」と伝えた。

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2022年5月4日のニュース