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FC東京・松木 10戦目でプロ1号、今季高卒新人一番乗りも満足せず「技術もメンタルもまだまだ」

[ 2022年5月4日 05:30 ]

明治安田生命J1第11節   FC東京1―5福岡 ( 2022年5月3日    ベススタ )

<福岡・FC東京>前半、プロ初ゴールとなる同点ゴールを決め、喜ぶFC東京・松木
Photo By 共同

 明治安田生命J1リーグは3日、各地で6試合が行われ、FC東京のルーキーMF松木玖生(くりゅう、19)が福岡戦の前半24分にプロ初ゴールを決めた。チームは1―5で大敗したが、青森山田から今季加入した逸材が今季高卒新人第1号ゴールを記録した。鹿島は日本代表FW上田綺世(23)の2発などで磐田を下し、がっちり首位をキープ。また、元日本代表監督イビチャ・オシム氏(享年80)の死去を受け、広島―柏戦などで黙とうがささげられた。

 ルーキーらしからぬ、落ち着き払ったゴールだった。前半24分、松木は相手のバックパスが弱くなったのを見逃さず背後に走り込んでかっさらうと、鋭い切り返しでGKをかわし右足で蹴り込んだ。

 「最初は(そのまま)左に流し込もうかなと思ったけど、GKとの距離が自分の中では打ちづらい距離だったので、かわしてから流し込んだ」。振り返る口調も冷静だった。

 FC東京で10代の選手が得点するのは、現マジョルカの久保建英以来。大敗の悔しさは消せないが、プロ初ゴールに「チームを勝利に導きたかったけど、自分の中では勢いづくゴールになるかな」と安堵(あんど)感もにじませた。

 昨年度、エースとして青森山田を高校3冠に導いた。パリ五輪出場を目指すU―21日本代表に飛び級で選出され、3月のドバイ杯U―23(カタール)にも出場した。FC東京加入後は開幕から先発に定着し、これが10戦目。高卒新人では今季第1号ゴールとなった。それでも「開幕戦から得点を狙うことは自分自身決めていたことなので、遅かったかな」と満足はしていない。

 4月30日に19歳となった。昨年1月にフランス1部リヨンの練習に参加するなど海外志向が強い松木は「18歳と19歳の差は凄く大きい。海外でも10代から活躍する選手はたくさんいる。それに比べると技術もメンタルもまだまだ。19歳になったからには年齢に関係なく、もっと結果にこだわりたい」と野心をむき出しにした。

 ◇松木 玖生(まつき・くりゅう)2003年(平15)4月30日生まれ、北海道出身の19歳。青森山田中で2度の全国優勝。青森山田高では1年生からレギュラーとなり、21年度の全国高校選手権で優勝。大会通算15試合出場で10得点をマークした。U―21日本代表。1メートル80、76キロ。利き足は左。

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