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川崎F・蔚山に敗れ首位陥落 1次L突破に暗雲も鬼木監督「最後まで諦めることなく次のゲームに」

[ 2022年4月27日 21:29 ]

 蔚山戦の後半、川崎・谷口(左)、山根(13)がディフェンスする中、蔚山選手(右)がチーム3点目のゴールを決める
Photo By 共同

 ACL東地区1次リーグI組の川崎Fは27日、第5節で蔚山(韓国)に2―3で敗れ、今大会初黒星で首位から転落した。前半40分と後半アディショナルタイムにFWレアンドロ・ダミアン(32)が2得点したが、積年のライバルに競り負けて勝ち点を8から伸ばせなかった。突破への望みを懸け、30日の最終節は最下位の広州FC(中国)と対戦する。

 「大一番」で敗れた。蔚山は昨年も8強入りを阻まれた、過去1勝3分け4敗のライバル。立ち上がりは主導権を握ったが、前半14分に失点すると、6分後にはパスミスを拾われ突き放された。レアンドロ・ダミアンの今大会初得点で1点差に迫って迎えた後半も2分に被弾。失点の時間帯が悪かった。

 鬼木監督は「入りは決して悪くなかった。そこで得点が取れていれば大きな違いがあった。自分たちのミスだったりケアをしていたところで失点をしてしまった。そこが難しい形にしてしまった。ただ、追いつけばまだグループリーグ突破の可能性も変わってきていたので、もっと冷静に戦いたかった」と悔やんだ。
 勝てば無条件で突破に王手を懸けられた一戦で手痛い黒星。首位から陥落した。指揮官は「かなり苦しくなった」としながらも「最後まで諦めることなく次のゲームに集中したい。スポーツの世界は負けるときも勝つときもあるが、その後に前を向いて何ができるか。チーム全員でもう一回前を向いてやっていきたい」と話した。

 FW家長昭博(35)は「自分たちがボールを握れる展開になることは分かっていた。その狙いと相手のカウンターは紙一重だったと思う。お互いの狙いが紙一重で、相手の方が上だった」と試合の分岐点を振り返り、「まだグループリーグ突破の可能性がなくなったわけではない。最後まで信じてやりたい」と力を込めた。

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