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麻也 失点挽回弾、主将の意地も「集客あおって結果出せなかった腹立たしさある」

[ 2022年3月30日 05:30 ]

W杯アジア最終予選B組   日本1ー1ベトナム ( 2022年3月29日    埼玉 )

<日本・ベトナム>後半、ゴールを決めた吉田(撮影・小海途 良幹)
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 試合直後は膝を折って一息吐き、険しい表情を浮かべた。90分通してベトナムに許したシュートはたった1本だが、それを決められてのドロー。ベンチに戻ってからも吉田はうなだれていた。

 「ゲーム内容的にも質的にも物足りないのは間違いない。皆で続けてきた無失点試合を破られたのも悔しいし、一番はここ数日間、集客をあおっておいて結果を出せなかった腹立たしさがある」。24日の敵地オーストラリアで7大会連続W杯出場が決定。そこからスタメン9人が入れ替わり「チグハグ感が出るのは想定内だった」というが、凱旋試合は不完全燃焼に終わった。

 自戒するように振り返ったのは前半20分だ。「ミスというよりも認識不足だった」と振り返るように、左CKで吉田の背後から飛び込んできた選手をマークしきれなかった。FIFAランク98位の格下に最終予選6試合ぶりの失点を喫した。1点ビハインドの後半9分に自らのパスカットから森島寛晃らに並ぶ国際Aマッチ通算12得点目を挙げたのは、せめてもの意地だった。

 「先に課題が出て、その対策を(W杯までの)残り6試合でできるのは価値がある。セットプレーの守備の確認と、セットプレーでの得点数が少ないので増やさないといけない。あと停滞している試合をどう変化させるかは大事になる」

 4万4600人の観衆の前で大失態こそ免れたが、最終予選ラストマッチで味わった苦み。W杯本大会への良薬にしなければいけない。

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