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横浜・前田大然、圧巻ハット!W杯最終予選に弾み チーム計8得点で来季ACL出場権獲得

[ 2021年11月7日 05:30 ]

明治安田生命J1第35節   横浜8―0FC東京 ( 2021年11月6日    日産ス )

<横浜・FC東京>後半3分、ハットトリックを達成し笑顔の前田(左)(撮影・小海途 良幹)
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 明治安田生命J1リーグは6日、各地で3試合が行われ、前節V逸が決まった2位の横浜はホームでFC東京にJ1歴代2位タイの得点数となる8―0で大勝した。W杯アジア最終予選メンバーに選出された日本代表FW前田大然(24)が圧巻のハットトリック。クラブでは1998年の城彰二以来日本人2人目となる20得点の大台を超えた。また、3位以上が確定し、来季のACL出場権も獲得した。

 V逸から3日、反骨心を見せ息を吹き返した横浜のアタッキングフットボールの中心に前田がいた。いつもの左ウイングではなく、久々に1トップで先発。「チームメートが僕に取らせてくれる。それに応えないといけない」と発奮し、見事なゴールラッシュを披露した。

 “大然劇場”だった。らしさ全開だったのは前半10分の1点目。中盤でこぼれ球を拾うと目にも留まらぬ速さでゴール前右へ進入し、GKが拾い損ねたこぼれ球を瞬時に回収して左足で蹴り込んだ。同41分にはPK、後半3分には左クロスを頭で合わせ計3発。2位に4差の21得点と得点王へも視界良好だ。他にも仲川へのヒールパスでのPK獲得演出や、オウンゴール誘発でも得点に絡んだ。

 「小さい時から、何か入るなっていう感覚があるときは点が取れている」。第六感のような嗅覚とスピードは天性のもの。さらに献身的な守備でも味方を助けた。昨年8月の加入後、得点した試合は18戦不敗。マスカット監督が「今日の彼の素晴らしいパフォーマンスが欧州で放送されないことを祈っている」と冗談を飛ばしたほどの出来で、8日からの代表活動に向けても弾みをつけた。

 人生で初めてとなるW杯予選に向け、「ゴールを取らないと生き残れないと思うので、しっかり結果にこだわってやっていきたい」と韋駄天(いだてん)。7大会連続のW杯出場へ負けられないアウェー2連戦に向け、最高の助走となった。

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2021年11月7日のニュース