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神戸・大迫 崖っ縁の森保ジャパンに朗報の復活ゴール 負傷の右膝「今は状態もいい」11日W杯予選へ弾み

[ 2021年11月7日 05:30 ]

明治安田生命J1第35節   神戸1ー0徳島 ( 2021年11月6日    ノエスタ )

<神戸・徳島>後半12分、決勝ゴールを決め、倒れ込みながらガッツポーズする神戸・大迫(奥)
Photo By 共同

 神戸の日本代表FW大迫勇也(31)が完全復活を印象付けた。ホームで徳島と対戦し、痛めていた右足でボレーを叩き込んで決勝点。敵地での22年W杯カタール大会アジア最終予選(11日・ベトナム、16日・オマーン)へ弾みをつけた。

 これ以上の答えはない。後半12分、酒井のクロスにファーサイドから大迫が飛び込んだ。相手DFと競り合いながら痛めていた右足で押し込み、決勝点。来季ACL出場権へ向けた重要な一戦をものにした。

 「今までケガでチームに迷惑をかけていたので良かった。全員で奪った良いゴール」

 10月12日のアジア最終予選オーストラリア戦で右膝を負傷。復帰したのは3日の仙台戦だった。そして、この日は4試合ぶりに先発出場を果たし、後半34分までプレーした。安定感のあるポストプレーに、抜け目ない動き出しも披露。万全な状態でないため“時短出場”を示唆していた三浦監督も「仙台戦は長くても45分が限界だったけど、今日は試合中に彼とコンタクトを取りながら時間を決めた」と“半端ない”回復力に驚きの表情を浮かべた。

 7大会連続W杯出場へ向けて崖っ縁に立つ森保ジャパンにとっても朗報だ。負傷明けのエース招集には不安視する声もあった。だが現在B組4位。W杯出場権を与えられる2位以内に入るためには、今回のアジア最終予選アウェー2連戦は2連勝が絶対条件となる。そんな中、大迫自身が「今は足の状態もいいし、コンディションはさらに良くなっていくと感じている」と口にしたように、懸念を払拭(ふっしょく)できたのは大きい。

 きょう7日には敵地ベトナムへ出発。「まずは気持ちの部分と体の部分を合わせていく。A代表でも結果を出したい」。完全復調間近のエースが、今度は森保ジャパンを救う。(飯間 健)

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2021年11月7日のニュース