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城彰二氏 森保JAPANへ提言「負の連鎖断つには選手入れ替えた方がいい」

[ 2021年10月12日 05:30 ]

森保監督(右から2人目)の話を聞く大迫(同5人目)、吉田(同6人目)ら日本代表イレブン(撮影・小海途 良幹)
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 城彰二氏(46=スポニチ本紙評論家)が追い込まれた選手の心理を分析し、今後の戦い方を提言した。

 今の状況は私が現役だった98年W杯フランス大会の最終予選時に似ており、負の連鎖が起きていると感じている。当時もレギュラーが固まっており、控え選手とモチベーションに差があった。結果が出ないのに同じ選手が先発起用されることで、チーム全体にストレスがたまってくる。練習でどんなにアピールしても使われず、選手は口に出さないまでも「監督が代わればいいのに」と思ってしまう。つまり、一体感に欠けていた。

 それでも当時はコーチだった岡田武史さんが「ここは我慢しろ。絶対にチャンスが来るから」と控え組に言ってくれたり、逆に私たちが「加茂さんはなんでこうしないんだ」と思っていることを伝えてくれたりしていた。今の代表にはこういう役割のコーチが見当たらないように見える。

 まずは選手を入れ替えた方がいい。オーストラリアはここまで3試合を見る限り、パワーと高さがある。日本が苦手とするタイプで、クロス対策を考えれば最終ラインはいじれない。まずはサウジアラビア戦でミスをした柴崎に代えてボランチに田中を使うのはどうか。遠藤とは東京五輪でも息が合ったところを見せていた。

 大迫に代えがいない前線は、2列目の真ん中に古橋を置きたい。古橋自身も中央の方が持ち味が出る。現状打破のためには大胆にスタメンを変更し、チーム全体のモチベーションを上げることで、一体感を取り戻すしかないように思う。(元日本代表FW)

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2021年10月12日のニュース