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森保ジャパン 戦術面でも完敗…「準備はしていた」も大迫にボール収まらず

[ 2021年9月3日 05:30 ]

W杯アジア最終予選A組   日本0―1オマーン ( 2021年9月2日    パナスタ )

<日本・オマーン>後半、失点したイレブンに大きな声で指示を出す森保監督(右)。南野(左)を欠いてオマーンに敗戦を喫す(撮影・小海途 良幹)
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 5年前の悪夢は繰り返された。森保監督の最終予選初戦は過去9勝3分けだった格下オマーンに内容も戦術面でも完敗。「相手が中央を固めてくると思い準備はしていた」と話すが、1トップの大迫にボールが収まらず、トップ下の鎌田も機能しない。最後は左サイドを崩され、失点。W杯に出場するチームには見えなかった。

 「試練」から始まった。冨安、守田が不在。前日、板倉(右脚付け根違和感)が離脱し、南野(左太腿違和感)も先発を回避した。約1カ月間、セルビアで合宿した相手に対し日本は3日前に集合、全体練習は一度だけ。「言い訳にするつもりはない」と言うが、その差は明白だった。

 兼任した東京五輪代表から9人を招集も、先発平均年齢29・7歳は歴代最年長。経験に底力を求めたが、不発だった。東京五輪では固定したメンバー起用に批判を受け「まだ次を見越してできる段階ではない」と反論した指揮官だが、この日も効果的な采配はできず、雨で変色したシャツが痛々しかった。7日は中国戦。因縁の地ドーハで絶対に負けられない戦いとなる。

 《平均年齢29・7歳》日本は東京五輪世代メンバーが先発入りせず、先発11人の平均年齢は29・7歳。54年5月3日のアジア大会インド戦の29・6歳を上回る試合開始時の最高齢となった。同試合では、川本泰三が現在も最年長記録の40歳で出場していた。

 《今年の国際Aマッチ初黒星》日本は今年の国際Aマッチ7試合目で初黒星、初の無得点。オマーン戦は過去9勝3分けで敗戦、無得点とも今回が初めて。

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2021年9月3日のニュース