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久保建英「代表でも狙う」トップ下 五輪ポジション奪取へ鎌田に挑戦状 2日VSオマーン戦で実力証明へ

[ 2021年9月1日 05:30 ]

ボール回しで軽快な動きを見せる久保(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 日本代表は31日、大阪府内での合宿2日目の練習を行い、W杯アジア最終予選の初戦オマーン戦(2日、パナスタ)と第2戦中国戦(7日、ドーハ)に向けた調整をした。MF久保建英(20=マジョルカ)がオンライン取材に応じ、エースとしてチームをけん引した東京五輪と同様にトップ下でのプレーに意欲を示した。オマーン戦で得点すればW杯最終予選の日本史上最年少記録を20歳90日に更新する。

 トップ下で味わった悔しさはトップ下で晴らす。奮闘しながらもメダルに届かずピッチ上で号泣した東京五輪から約1カ月、最終予選の初戦を目前に控えて久保は希望ポジションを堂々と宣言した。

 「マジョルカで基本はトップ下でやっていて、代表でもトップ下を狙っていけたら。右でもやれるし、右でもいいが、一番やりやすいのは流動的にトップ下と右を行き来してというところ」

 19年6月9日の国際親善試合エルサルバドル戦でA代表初出場してから、これまで積み上げてきたキャップ数は11。出場した位置は中央が5、右が3、左が3。当初こそ中央または右でプレーしたが、直近3試合は左MFに入り、中央には鎌田が君臨している。絶対的な存在だった東京五輪のチームとは違い、A代表では定位置を狙う挑戦者。しかし、誰が相手でも一歩も引くつもりはない。

 「実績から言ったら自分たちは、特に五輪に出ていた選手は挑戦する立場だと思う。かと言ってそんなに差があると思っていない。コンディションが良いし、試合で証明するだけだと思っている」

 トップ下は過去に中田英寿や中村俊輔、本田圭佑、香川真司ら“代表の顔”が担った要のポジション。「鎌田選手にしても南野選手にしても、ポジションの同じような選手からたくさんのものを吸収できればいい」と先輩から貪欲に学びつつ、その座を狙う。

 DF内田篤人が持つW杯予選の最年少得点記録(20歳87日)の更新こそならなかったが、次戦で得点すればMF中田英(20歳228日)のW杯最終予選の最年少記録を塗り替える。東京五輪で痛感したのは結果の重要性。カタールへと続く険しい道で価値を証明し続け、のし上がっていく。

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2021年9月1日のニュース