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日本代表 南野5戦連発弾からW杯予選史上最多14発!モンゴルに歴史的大勝で最終予選進出王手

[ 2021年3月31日 05:30 ]

カタールW杯アジア2次予選F組   日本14―0モンゴル ( 2021年3月30日    フクアリ )

<モンゴル・日本>前半、南野(中央)が先制ゴールを決める(撮影・篠原岳夫)
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 日本代表は30日、千葉・フクダ電子アリーナでの開催となった22年W杯カタール大会アジア2次予選でモンゴルと対戦し、14―0で圧勝した。コロナ禍で1年4カ月ぶりに再開した予選はMF南野拓実(26=サウサンプトン)が代表史上初となる開幕からの5戦連続ゴールを決め先制。大迫勇也(30=ブレーメン)のハットトリックなど、W杯予選の代表最多となる14得点をけん引した。6月3日に予定される次戦のミャンマー戦に勝てば最終予選進出が決まる。

 1年4カ月ぶりに再開されたW杯アジア2次予選で、最終ラウンド進出に王手をかける一戦で、予選史上最多の14得点を叩き込んだ。そのド派手なゴールショーの幕開けは、南野の左足からだった。前半13分。右サイドからのグラウンダーをエリア中央で受け、冷静に流し込んだ。同予選5試合連続得点は元日本代表MF本田以来2人目。すでに予選開幕からの連続得点記録を塗り替え続けている背番号10が、再び日本サッカー史に名を刻んだ。

 「結果にこだわってプレーで証明したい」

 まさに有言実行だった。親善試合・韓国戦は不発に終わったが、29日のオンライン取材上では堂々とゴールを宣言。コンディションの良さを強調していた。その背景には今冬、移籍期限ギリギリで期限付き移籍したサウサンプトンでの日々があった。

 「継続的に出場することでリズムをつかめるようになって良さを出せるようにもなっている。選手にとって一番重要なのは試合に出続けること。リズムを取り戻しつつある」

 昨年9月から今年1月まで過ごした名門リバプールを離れる寂しさより、試合への飢えが勝った。リバプールではリーグ戦の先発出場が2度のみだったが、サウサンプトン加入後は9試合中5試合でスタメン起用され2得点。持ち味の鋭い嗅覚がよみがえった。

 前半23分には吉田からの縦パスを絶妙なスルー。大迫の追加点を演出してみせた。スタートポジションは左MFだったが、韓国戦と同様にトップ下の鎌田と“ダブルトップ下”のような関係を形成。後半26分に交代するまで、何度も連動した動きを見せ、最終予選へ向けた新しいオプションの可能性も示した。

 国内組が多い今代表の合宿初日はランニングで先頭を走った。森保ジャパンのリーダーの自覚が芽生えてきた26歳が、カタールへの道のりを一気に加速させていく。

 《得点者8人は最多タイ》日本代表が14得点で大勝。日本の国際Aマッチ最多得点は1967年のメキシコ五輪予選フィリピン戦の15得点で、これに次ぐ歴代2位。W杯予選では97年のマカオ戦(2試合)の10得点を大きく更新する史上最多記録となった。また得点者8人は80年モスクワ五輪予選のフィリピン戦に並ぶ最多タイ。

 《開幕からは南野が初》FW南野が史上初のW杯予選開幕から5試合連続得点。開幕からに限らないW杯予選連続得点でも、15年に本田圭佑が記録した最多の5試合に並んだ。

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