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中田浩二氏 遠藤&柴崎コンビから守田台頭で多彩になったボランチ“使い分け”

[ 2021年3月31日 06:00 ]

カタールW杯アジア2次予選F組   日本14―0モンゴル ( 2021年3月30日    フクアリ )

<モンゴル・日本>前半33分、守田(中央)がゴールを決める(撮影・篠原岳夫)
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 【中田浩二 視点】守田の成長は大きな収穫だった。ゴールは伊東のクロスにうまく合わせたが、速い攻めのときに3列目のボランチがさぼらずにゴール近くまで上がっていったのは評価できる。元々、守備の強さと運動量が持ち味で、パスも出せる。ポルトガルでゴール近くに行って得点を狙えるようになり、一回り成長した。

 森保監督のサッカーでは、ボランチは守備のハードワークと攻撃のスイッチを入れる役割が求められる。守備が得意な遠藤と攻撃が得意な柴崎の組み合わせでは分業していた。守田と遠藤は似たところがあるが、韓国戦とモンゴル戦で相性の良さも見せた。さらに柴崎と守田の組み合わせもお互いの特長が出れば面白い。今後は対戦相手によって使い分けるのではないだろうか。

 強豪相手なら遠藤と守田で守りを重視、攻撃的にいくなら柴崎を使って多彩にいける。遠藤も安泰ではなく、ポジション争いは高いレベルで激しくなる。さらに2得点の稲垣もJリーグで好調で結果を出し、森保監督としてはうれしい悩みだろう。(元日本代表DF)

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