佐々木則夫氏　“森保式”落とし込み確認できた有意義な10日間…U―24と合わせて選手層厚く

カタールW杯アジア2次予選F組   日本14―0モンゴル （ 2021年3月30日    フクアリ ）

＜モンゴル・日本＞笑顔で古橋（左）とグータッチをする森保監督（撮影・篠原岳夫）
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　【佐々木則夫　視点】森保監督は代表活動期間をU―24日本代表も含めてトータルで考えたと思う。選手の振り分けでは、東京五輪へ向けてU―24日本代表は骨格を固めなければならないので、久保はそちらで三笘らと組ませた。A代表はW杯2次予選を突破することが一番だが、同時に新しい選手のテストも兼ねた。新戦力の山根や守田が評価を上げた韓国戦で良いイメージがつかめたので、11人の縦軸は代えずにモンゴル戦に臨んだと思う。格下の相手は先制されると戦意を失うことがある。それでも日本はやるべきことをやり、内容的にも意図した通りに戦って14―0と結果も出した。

　代表の活動の時間が空いたことで、今回は森保監督もそれまで落とし込んだことがどれだけ表現できるか見たかったはず。選手同士の連係も取れていたし、新しい選手との融合も図れて、選手層を厚くすることができた。有意義な10日間だったが、油断しないようにかぶとの緒をしっかりと締め直してほしい。（元なでしこジャパン監督）