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大迫 代表戦初ハットでゴールラッシュ主役だ!572日ぶり決めた「点取ることだけ考えていた」

[ 2021年3月31日 05:30 ]

カタールW杯アジア2次予選F組   日本14―0モンゴル ( 2021年3月30日    フクアリ )

<モンゴル・日本>後半、大迫がこの日3点目のゴールを決めハットトリックを達成(撮影・篠原岳夫)
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 大迫が待望のゴールを奪った。それも半端ない、代表初の3発。吉田の縦パスに抜け出して冷静に仕留めた前半23分のチーム2点目を皮切りに、後半10分とアディショナルタイムに加点。同23分には稲垣の代表初ゴールもアシストした。フル出場し、1トップで存在感を放った。

 国際Aマッチの得点は、19年9月5日の親善試合パラグアイ戦以来、572日ぶり。W杯予選でのハットトリックは12年6月のヨルダン戦の本田以来となった。「しっかりと点を取ることだけを考えていた。いつもより中盤に下りる回数も少なかったですし、前に残れたので、結果もついてきた」とうなずいた。

 今季ブレーメンではベンチを温める時間が長く、1月2日のウニオン・ベルリン戦を最後に先発から遠ざかっていた。位置も本職ではない右のインサイドハーフ。「難しい時期はあった」と言うが、努力でコンディションを保った。1トップの魅力は「ゴールに近いところと、やりなれたポジションなのであまり考えずにプレーできるところ」。最も似合う位置で、水を得た魚のように輝いた。

 A代表では13年7月の東アジア杯オーストラリア戦以降、得点を挙げた試合は10勝2分け。半端ない“不敗神話”も継続させた。アジア予選を勝ち抜けば32歳で迎える来年のW杯カタール大会。3大会連続で先発すれば、日本FW史上初の偉業となる。

 夢舞台で初のベスト8入りを目指し、エースは言う。「若い選手が出てきているので、これを続けることでまたW杯で勝てるチームになっていく。おのおのが各チームでしっかりと存在感を出していかないといけない」。その最後に「特に僕はそうですね」と自戒を込めるように付け足した。

 《W杯予選では本田以来5人目》大迫が代表では自身初のハットトリック。代表の国際Aマッチハットトリックは通算22人目(35度目)で、W杯予選では12年6月8日ヨルダン戦の本田圭佑以来となる5人目(8度目)。大迫は代表通算18得点で、柳沢敦らの17点を抜き歴代13位に浮上した。

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