「カテナチオ」名古屋は崩せない　クラブ初の5戦連続無失点で開幕6連勝

明治安田生命J1リーグ第6節   名古屋1ー0鹿島 （ 2021年3月21日    カシマスタジアム ）

＜鹿島・名古屋＞得意の1－0勝利に笑顔の名古屋・中谷（右から2人目）
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　後半14分に先制した時点で、名古屋の開幕6連勝は確約されたも同然だった。予想通り、その後は危ないシーンすらなく、試合終了。「リードしてからは必要以上に入っていた力も抜けて、試合をコントロールできた」。同一シーズンではクラブ初の5試合連続無失点。堅守を掲げるフィッカデンティ監督の顔には満足そうな笑みが浮かんだ。

　激しい雨に見舞われても、やることは変わらなかった。打開を図るべく縦パスを入れる鹿島の狙いをことごとくつぶし、じっと待った。好機が訪れたのは後半序盤。左CKをFW山崎が頭で落とすと、MF稲垣が右足で低く抑えた技ありのミドルシュートを放った。「大好物のボールでした」と価値ある今季3点目を振り返ったヒーローは、「攻撃陣が守備にも協力してくれた結果」とうなずいた。試合後、C大阪のMF原川の負傷による日本代表辞退で稲垣の追加招集が発表された。

　誰一人、気を抜かないで守るから、必然的に訪れるチャンス。好循環が勝ち点3を導いている。今年の名古屋は手堅く、そして手ごわい。