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福岡、5年ぶりJ1初陣黒星も…古巣復帰の金森、決意新た「5年周期を終わらせる」

[ 2021年3月1日 05:30 ]

明治安田生命J1第1節   福岡1ー2名古屋 ( 2021年2月28日    ベススタ )

<福岡・名古屋>後半、ゴールを決めガッツポーズの金森だったが記録はオウンゴール(撮影・村上 大輔)
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 5年ぶり帰ってきたJ1の舞台。福岡は、優勝候補にも挙げられる名古屋の圧倒的な個の力に洗礼を浴びた一方で、昨季J1最少失点の相手から1点をもぎ取る粘り強さもみせた。

 立ち上がりから押しこまれ、ほとんどチャンスがつくれない。苦しい展開を変えたのは開幕直前、福岡に電撃復帰した金森だった。

 「負けていたので点を取りにいくぞ、という気持ちで入った」。2点を追う後半18分から途中出場すると同37分、ブルーノ・メンデスが頭で落としたボールに反応。シュートを防ごうとした相手DFのオウンゴールを誘った。幸運な形で1点差に迫ってからは自分たちのリズムを取り戻したが「同点のチャンスもあったし勝てずに悔しい。細かい差がJ1の厳しさ。自分も経験してきた」と唇をかんだ。

 長谷部茂利監督(49)が試合後「スピード、技術。この2つがJ2とはだいぶん違う」と話したように、試合開始直後に相手エースのマテウスに高い個人技をみせられ失点。昨季J2最少失点の堅守がいきなり破られ、チームに動揺が走ったことを金森は悔やんだ。「強度と質は相手が上回っていたが、相手のリズムに慣れて戦えるようになってきた」。巻き返しをみせた後半に、今後の飛躍の可能性があった。

 5年ぶりに戻った古巣のピッチ。5年ごとに昇格しては1年で降格してきた福岡の苦い歴史も知っている。「5年周期を終わらせる強い覚悟で来た。去年J1に上げてくれた選手たちのためにも、残留することでしか恩返しできない」。2016年は開幕から7戦勝利なしが響いてJ2に降格した。福岡、鹿島、鳥栖とJ1で戦ってきた意地で、次戦で必ずJ1復帰初白星をもたらす。

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