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シュツットガルト遠藤航「人生初」2発!文句なしMVP…地元紙も称賛「衝撃的」

[ 2021年3月1日 05:30 ]

ドイツ1部   シュツットガルト5-1シャルケ ( 2021年2月27日 )

シャルケ戦の前半、先制ゴールを決めるシュツットガルトの遠藤航(右)
Photo By 共同

 シュツットガルトの日本代表MF遠藤航(28)が、ドイツ1部初ゴールを含む2得点2アシストと圧巻のプレーを披露した。27日、ホームのシャルケ戦にフル出場し、前半にともにCKから2得点。さらに2点を演出し、5―1での大勝に貢献した。

 まさに“遠藤劇場”だった。前半10分、右CKからファーサイドで右足ボレー。GKの股下を抜いて、ドイツ1部23戦目で初得点を決めた。同26分には左CKから再び遠いサイドで合わせて追加点。手前でバウンドする難しいボールに対応し今度は左足でネットを揺らした。

 前節まで計2アシストだった守備的MFが、終盤には2アシスト。1試合2ゴール2アシストは、ドイツ1部日本人最多の41得点を誇るドルトムントのMF香川真司(現ギリシャ1部PAOK)も成し遂げていない“偉業”で「人生で初めて!そしてこれ以上のことはもう起きないよ」と自身のSNSに英語で驚きを記した。走行距離もチームトップの11.3キロを記録し、文句なしで試合の最優秀選手に輝いた。

 地元キッカー誌は「サプライズの遠藤がシャルケの守備網を懲らしめた」と報道。ビルト紙は採点で最高の「1」をつけて「背番号3は衝撃的なプレーで相手を沈めた」と称え、27日までのベストイレブンに選んだ。

 今季から古巣のJ1湘南を“スポンサー”として支援。練習着にロゴを掲出した。金額は非公表ながら推定約1000万円は、アカデミー出身の本人の希望で下部組織の施設改修などに使われる予定。大活躍は後輩の励みにもなるはずだ。

 初挑戦のドイツ1部で持ち前の1対1はリーグトップ。リーグ公式サイトによるとデュエル(1対1でボールを奪い合う攻防)の勝利数は344で、2位に29もの差をつけて独走している。攻守に存在感を示す湘南育ちの28歳は、ドイツでさらなる進化を遂げている。

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