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【中田浩二氏・J1展望】20チーム制&東京五輪で過密日程で変わる戦術 ACLない鹿島など余裕あり

[ 2021年2月26日 11:00 ]

明治安田生命Jリーグ 26日開幕

鹿島FW上田綺世(C)KASHIMA ANTLERS
Photo By 提供写真

 川崎F、鹿島、G大阪、名古屋が優勝争いの軸になりそうだが、ACLの日程が大きく影響すると思う。例年通りのホーム&アウェーでは移動や過密日程の負担が大きい。集中開催かどうかで変わってくる。川崎Fは富士ゼロックス・スーパー杯でG大阪に劇的な勝ち方をしたが、中村と守田が抜けたぐらいで、昨年のサッカーをベースに得点力はある。守備が安定すれば今年も相当やるはずだ。G大阪はGK東口、DF三浦を軸に守備が堅く、攻撃の新外国人がフィットすれば面白い。昨年は若手を起用し得点力不足に泣いたが、補強で解消された。

 鹿島はACLがない分、余裕がある。昨季、序盤は悪かったが、終盤はチームとして成熟し、それが今季も継続されている。失点も多いが、攻撃はエヴェラウド、上田がいるので守備の安定が鍵だろう。名古屋も柿谷、斎藤、長沢と積極的な補強で選手層が厚くなり、上位に入る力はある。課題があるとすれば、FWがやや手薄というところだ。さらに清水も守備を整備できるロティーナ監督の手腕に注目。補強もしているので上位の可能性もある。

 今年は20チームになり試合数が多い。東京五輪もあって過密日程になる。J1は4チームが自動降格するので下位チームの戦い方が変わる。昨年のように攻めるより、守備的に戦って勝ち点1を狙うチームが出てくる。上位のチームも足をすくわれないように、慎重な戦い方が必要になる。選手交代のタイミングも遅めになり、このあたりも注目だ。(元日本代表DF)

【中田浩二氏の予想】
◎鹿 島
〇川崎F
▲G大阪
☆横 浜
△清 水

【注目選手】
FW上田綺世(鹿島)

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