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川崎F FW小林悠の劇的決勝弾で今季1冠目 ゼロックス杯でG大阪退け2年ぶり2度目のV 

[ 2021年2月20日 15:33 ]

富士ゼロックス・スーパーカップ   川崎F3-2G大阪 ( 2021年2月20日    埼玉 )

<富士ゼロックス・スーパーカップ 川崎F・G大阪> 川崎Fが2年ぶりの優勝を果たす(前列左から)鬼木監督、ジェジエウ、橘田、遠野、長谷川、谷口、脇坂、ダミアン、三笘(後列左から)旗手、シミッチ、丹野、家長、車屋、小林、山根 鄭、田中(撮影・篠原岳夫)  
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 サッカーシーズン到来を告げる恒例の決戦は昨季J1リーグと天皇杯の2冠を達成した川崎Fと、J1リーグ2位、天皇杯準優勝のG大阪が激突。試合はFW小林悠(33)の決勝ゴールなどで川崎Fが3―2で制し、19年以来2年ぶり2度目の優勝を飾り今季1冠目を獲得した。川崎Fに賞金3000万円が、G大阪には賞金2000万円が贈られた。

 川崎Fは前半29分、左サイドからMF田中碧(22)のパスをペナルティーエリアの中で受けたMF三笘薫(23)が右足でゴール右へと突き刺し先制。32分にも、右サイドからのDF山根視来(27)のシュートをゴール左前にいた三笘が右足で押し込み加点した。チームは昨季限りで18年間チームを支えた元日本代表MF中村憲剛氏(40)が引退。攻守のキーマンだったMF守田英正(25)もポルトガル1部へと移籍したが、昨季リーグで新人最多の13得点を挙げ、元日の天皇杯決勝でもG大阪相手に決勝点を叩き込んだ若きスターがこの日も存在感を見せつけた。

 後半2点を許して迎えたアディショナルタイムには途中出場のFW小林が後方からのパスをゴール左へと叩き込み、試合を決めた。昨季リーグでは年間最多得点「88」をたたき出し、今季はACL制覇とリーグ連覇の新たな2冠を目標に掲げる川崎Fが、新シーズンを最高の形でスタートした。

 G大阪は昨季公式戦3戦3敗、無得点だった川崎F相手に雪辱を果たすべく4-3-3の新システムで挑み、後半15分にはMF矢島慎也(27)がゴール前で味方が頭でつないだボールを1トラップから左足で蹴り込み1点を返した。さらに22分には相手のハンドで得たPKをFWパトリック(33)が右足で決め同点としたがそこまで。07年、15年以来6年ぶり3度目の優勝はならなかった。

 ▼川崎F・鬼木達監督 本来であれば後半すぐにもう1点取って3点差にしたかったんですけど、今のコンディションの中で選手はよくやってくれました。最後決めきるところが自分たちのチームだと思いますし、本当に頑張ってくれました。(今季は)やはり点を取るところにこだわりを持ち続けているので、とにかくそこを突き詰めていきたいと思います。

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